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トヨタがWeb3イベントで協賛−前田真実果の“暗号資産投資”はじめてみました! Vol.114

前回はわたしの愛読書でもある人気漫画「北斗の拳」のメタバース進出について、またメタバース関連の海外ドラマをピックアップしました。
特に北斗の拳のメタバースに関しては「世紀末LAND」という名称で展開されるそうで、その空間でどんなことができるのか、どんなNFTが発行されるのか、私自身とても楽しみです。リリースされたら何かしらのかたちで触れてみたいと思います。

そして収支の方は先週までに3週連続でプラスとなっています。なんと今年に入ってまだ一度もマイナス報告をしていないんですよね。去年後半の動きを踏まえれば思いのほかがんばっている方かなという印象です。
2月を迎え、今月最初の更新もいい滑り出しといきたいとことですが、結果はどうでしょうか?

レンディング貸出分も含めて、今週は約4,000円のプラスとなりました。プラス継続です! それだけ市場の調子が良いということですね。

現時点でビットコインは約300万円、イーサリアムは約21万円で推移しています。ビットコインはドルベースで見た際、一時昨年8月以来となる2万4000ドル台を突破しました。これは現在の日本円換算で約309万円くらいになるようです。

価格が上がった要因としては、これまで度々暗号資産(仮想通貨)市場を苦しめてきたFOMC(米連邦公開市場委員会)の存在があります。
今回のFOMCでは事前の予測通り、利上げ幅が0.25%に縮小されました。その前が0.5%、さらにその前までは0.75%の利上げを行っていましたので、着実に金融引き締め政策が変わりつつあります。

しかし、利上げ幅が0.25%となったにもかかわらず、決定直後に米国株は価格を下げました。事前の予想通りの結果になり、特段サプライズもなかったことから、いったん売っておこうという動きが強まったそうです。NYダウも一時500ドルほど下げたのだとか。

それでも、FOMC後にFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が今後の利上げ動向について言及したことで株価は上がり、結果的にこの日のアメリカ株はプラスとなっています。
その発言というのは、「あと2回程度の利上げで景気抑制的と考えられる適切な水準に達するとみられる」というものです。つまり、FRBの見解ではあと2回の利上げで一連の金融引き締め政策がひと段落する見込みということのようです。
パウエル議長は市場に誤った認識をさせないために、継続して利上げを行っていくと述べています。それでも、市場では利上げの停止時期が早い段階で訪れる可能性があるとの考えから上昇する動きとなり、その結果、NYダウさまざまな指標がプラスで終わったのでした。

暗号資産(仮想通貨)市場もこのような株価の動きに連動して一気に価格を上げたよう。その後、いったん売っておこうという動きが波及して現在の価格に落ち着いたと考えられます。
景気後退の件はまだ懸念として残っていますが、ひとまず大きな山を超えて今後の利上げ動向についても予測が立てやすくなったのではないでしょうか。引き続き市場の調子がキープされることを祈ります!

トヨタがWeb3ハッカソンで協賛

みなさんにもお馴染みの世界的な自動車メーカーであるトヨタ自動車。1月半ばに開催された自動車関係のビッグイベント東京オートサロンにおいてはメタバースを活用した展示も実施していたそうですが、実はブロックチェーンに関する取り組みも数年前から行っているんですよ。

そんなトヨタが今回、博報堂の関連会社である博報堂キースリーのWeb3ハッカソンに協賛として参加するそうです。

まずハッカソンとは、ハック(hack)+マラソン(marathon)の造語で、各分野の技術者がチームを組み、短い期間の中で1つのプロジェクトを集中的に行うことを意味しています。普段とは異なる人員構成により新しいアイデアが生まれたり、技術や知識の共有、向上が期待されるものです。

今回トヨタが協賛するハッカソンは「企業内プロジェクト向けDAO支援ツールの開発」をテーマに行われ、日本発のブロックチェーンプロジェクトとして勢いに乗るアスターネットワークとも協力していくそうです。
というのも、そもそも博報堂キースリーは博報堂とアスターネットワークを開発するステイクテクノロジーズCEOの渡辺創太さんが共同で設立した企業です。なのでイベントなんかもアスターネットワーク上で展開されるメタバース「COSMIZE」で行われるようですね。
DAOに関しては以前このコラムでも少しご紹介したのですが、中央集権的なトップダウンではなく、各々の相互コミュニケーションによってコミュニティ内の意思を決定する分散型自律組織を目指す考えです。

仙台市がWeb3の推進で政府に提案−前田真実果の“暗号資産投資”はじめてみました! Vol.102

日本を代表する企業であるトヨタがこういったDAO促進を目指すプロジェクトに協力するのはとても意味のあることだと思います。
トヨタ自体もそのブロックチェーンについての組織「トヨタ・ブロックチェーン・ラボ」においてグループ企業と協力しながらクルマ作りに関連する様々なプロセスをブロックチェーンを用いて簡素化したり、ユーザーの利便性について改善に取り組んでいるようです。

わたし自身が「働く」中で思うのは、誰かにしわ寄せがいくようなやり方がなくなればいいなぁということ。ものすごい幼稚かもしれませんが、組織ってどうしても誰かが我慢することで成立しちゃうのが当たり前になっている気がします。予算とか立場とかそれぞれ理由があってのことですが、DAOの考え方はこれを改善してくれるんじゃないかと期待しています。もちろんすぐにガラッと変わることはないと思いますが、一人ひとりにとって良い労働環境が徐々に実現してほしいと願います。

今回は以上です。

収支はプラスが続き、楽観はできないものの、もうひと声上の価格帯に入らないものかという期待を寄せられる程には状況が上向いた印象です(まどろっこしい表現)。

また、DAO支援ツール開発に関するハッカソンへのトヨタの協賛についてのニュースから働く環境について少し考えました。ブロックチェーンの技術によって様々なプロセスの効率化だけでなく、変な癒着や押し付けがなくなっていけばいいな……なんて甘々なのでしょうか。

働く皆さん、ご意見ありましたら教えてください。

Profile ◉前田 真実果(まえだ まみか)
京都府出身。
レースクイーンやモデルとして活躍し、雑誌・ラジオ等に多数出演。
Adobeソフトの使用に長けており、Instagramなどで使えるGIF作成を日課としている。オリジナルキャラクターのGIFは2ヶ月で1,700万ビューを越える。

SNS
ブログ:Mamika Maeda Note
Twitter:@mamilium
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