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暗号資産取引所c0banが業務を再開 エクシアから独立

業務停止命令を受けていた国内暗号資産(仮想通貨)取引所コバン(c0ban)は1日、業務を再開したことを発表した。

外部からの資金支援を受け、システム委託費を含む運転資金を継続的に確保し、取引システムを安全かつ安定的に稼働させていくなどの態勢を整備できる見通しが立ったことから、業務停止命令期間が1月31日で満了したと報告している。

コバンはTwitterの公式アカウントで「引き続き、状況改善に尽力し、持続可能なビジネスモデルの構築を進めます」と述べた。再開されたのは、暗号資産交換業における取引所の板取引、販売所での購入・入金・入庫・新規口座開設となる。

昨年11月、コバンの運営会社であるエクシア・デジタル・アセットが関東財務局より、資金決済法第63条の5第1項第4号に定める「暗号資産交換業を適正かつ確実に遂行する体制の整備が行われていない」状況等に該当すると判断された。運転資金不足と運営体制の問題を指摘され、業務停止命令および業務改善命令を受けた形だ。

その後、上記業務停止命令の期限だった昨年12月31日までに暗号資産交換業を適切かつ確実に遂行する体制を維持するための態勢を整備する見通しが立っていなかったことから、同月27日付けで新たに業務停止命令を受けている。

業務停止命令の延長で、エクシア・デジタル・アセットは2020年より親会社となっていたエクシア合同会社から独立した。また、ブランディングと経営体制の強化に取り組む一環で、商号をエクシア・デジタル・アセット株式会社からコインマスター(Coin Master)株式会社に変更したことを発表している。

なお、顧客資産については自己資産とは分別して管理していると強調。顧客の日本円についても信託銀行にて分別管理され、暗号資産はコールドウォレットで管理していると述べた。

コバンは日本で唯一、暗号資産RYOを取り扱っている。現時点で同取引所の取扱い銘柄はこのRYOのみとなっている。

画像:Shutterstock

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