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サイバーエージェント、ブロックチェーンゲーム子会社「CA GameFi」を設立

インターネット広告事業やゲーム事業等を行うサイバーエージェントは25日、ブロックチェーンゲーム事業子会社として、株式会社CA GameFi(シーエーゲームファイ=CG)を設立したことを発表した。

CGではサイバーエージェントのゲーム事業で培ってきた大規模ゲームの開発と運用ノウハウ、クリエイティブ力を強みとして、アジアや米国など世界に向け、ブロックチェーンゲームに最適化されたオリジナルタイトル、他社のIPゲームの企画と開発を行なっていくという。

近年、ゲーム業界を中心に「GameFi」に注目が集まっている。

GameFiとは、GameとFinanceを掛け合わせた造語だ。ブロックチェーンを基盤として、ゲームにNFT(非代替性トークン)や暗号資産(仮想通貨)を取り入れたもので、これまでと比べゲームを楽しむ幅を広げるものとして、急成長を見せている分野である。

エンターテインメントとしてのゲームプレイに留まらず、ゲーム内のキャラクターやアイテムをNFT化することで、希少性が保証される。また人気ゲームでは、キャラクターNFTやアイテムNFTが資産として価値を持ち、売買も可能となる。そのゲームの世界が1つの経済圏として機能するとサイバーエージェントは述べている。

現在、GameFiについてはアジアや米国など、海外ではすでに数百万人のアクティブユーザーを抱えるサービスや、累積取引額が数千億円を超えるサービスも出てきている。これは従来のゲーム産業とは異なる新成長市場として注目を集めている。

サイバーエージェントはゲーム事業の領域で複数の子会社を通じ、ヒットタイトルを創出している。その一方で、スマートフォンにおいてもゲーム開発の大規模化に対応しており、国内でも有数のスマートフォンゲーム会社として成長している。

今後成長が見込まれるGameFiの領域において、日本のみならず英語圏ユーザー向けにオリジナルタイトルやIPゲームを企画、開発していく方針だ。

「持続的な成長を可能とするエコシステムの実現」を図ると共に、ハイクオリティなゲーム提供を通じ、世界で支持される日本発のヒットゲーム創出を目指していく。

サイバーエージェントのWeb3.0への取り組みは近頃加速している。

2月にはメタバース関連の「サイバーメタバースプロダクション」を設立。メタバース空間でのバーチャル店舗を確立、NFTデジタルコンテンツ制作やサイバー独自暗号資産まで一貫した対応可能な体制を構築した。

また、3月に暗号資産を活用したロイヤリティプログラム構築の研究組織「ロイヤリティプログラムとしてのNFT研究所」を設立したと発表した。NFTを活用したメタバース空間がもたらすロイヤリティプログラム構築およびファンコミュニティ創出について研究を行なうと述べていた。

画像:Shutterstock