月間暗号資産

前田真実果の“暗号資産投資”はじめてみました! Vol.74

前回は日本の暗号資産(仮想通貨)取引所で4月から導入されたトラベルルールを取り上げました。
暗号資産(仮想通貨)を用いた不正行為の抑止力として機能することを目的に導入されたもので、現在、世界各国で同様の動きが見られます。トラベルルールってなぁに? という方は、ぜひ前回のコラムを読んでくださいね。

前田真実果の“暗号資産投資はじめてみました!” Vol.73

収支のほうは先週約4,500円のマイナスとなったものの、この程度なら悲観するほどではないと書きました。昨年もそうでしたが、春は暗号資産(仮想通貨)の価格が比較的上がりやすいとも言われています。600万円台、さらにその先へと歩みを進めてほしいところですが、今週はどうなったでしょうか。

BitLending分も合わせて今回は約1万1,000円のマイナスとなりました……。1万円台のマイナスは1カ月ぶりくらい?
この週は価格の変動を見て楽しい時が全然なかったもの……。下り幅の大きさに落胆。もう峠は越したかな? と思っていたのになぁ。

ビットコインは一時500万円をも割り、それに連動してイーサリアムをはじめとしたアルトコインも大きく価格を下げました。
大きな要因としては、中国で新型コロナウイルスの影響による都市封鎖などの関係から経済の停滞が懸念されたこと、そしてアメリカで金融引き締めの動きが強まっていることなどが挙げられるそうです。

暗号資産(仮想通貨)に直接的に関わる事象とは言えませんが、最近の暗号資産(仮想通貨)市場の動きはアメリカの株式市場、特に投資家がリスクを取る際に選びやすいハイテク株との連動性が高くなっているそうです。そのハイテク株を中心に、金利の上昇などを懸念して資産をより安全な金(ゴールド)などへ移す動きが強まっているみたいで、暗号資産(仮想通貨)はその影響を大きく受けたと言えそうです。

それでも、アメリカの雇用統計などが過ぎ去った後は徐々に価格を戻し、株式の方も資金流入が増えてきているそう。そうなると、再び暗号資産(仮想通貨)へ投資する方も多くなるかと思いますので、引き続きアメリカ経済、そして株式市場の動向をよく見るべし、といったところですかね。

記録的な円安で何が起こるの?

最近、国内で話題になっている経済関連のニュースといえば、「円安」。
13日には、2002年5月以来19年ぶりに円ドル相場が1ドル=126円台にまで到達しました。

円安とは、円が海外の法定通貨の価値と比べ安いことを意味します。逆に、円の需要が高まり価値が上がると円高になりますね。

では、円安になるとどのようなことが起こるのでしょうか? 

まず円高の場合、輸入品をより安価に仕入れることができるので、私たちが購入する際には比較的安く購入することができます。また、外国製品も円で買えば安くなりますし、日本円の価値=国の信頼にもなりますので、海外投資家からの資金が入りやすくなり、株価上昇につながることも考えられます。
一方で、輸出製品に関しては海外から見れば実質的に値上がりすることになるので、買ってもらいにくくなります。ですので、輸出産業は低調になる可能性が高くなるということになりますね。

では円安になるとどうなるか。簡単に言えば円高の逆になります。
輸入品を仕入れる際に日本円のレートが下がっているので、私たちが購入する商品の価格は高くなります。また、資産を守る意味でも海外にお金が流出しやすくなり、株価下落につながることもあります。
その一方で、輸出産業は海外での日本製品の価格が下がり、買ってもらいやすくなるので、好調になりやすい。実際、日経平均なども輸出産業関連の株価は上昇傾向にあるのだとか。

しかしなぜこのタイミングでこれほど急激な円安が起きているのでしょうか? ロシアの法定通貨であるルーブルが大きく価値を下げていることは分かりますが、直接ロシアとウクライナの問題に関与していない日本の円が売られていく理由はなんでしょう。
この現象の答えは、日本とアメリカの金融政策に「大きな違い」があることに起因しています。アメリカはさらなるインフレを懸念して金融引き締めに動いていますが、日本の日銀は引き続き「異次元の金融緩和」を継続すると決定しました。理由としては、日本の景気をさらに回復させるためだそうです。
日銀や政府は、このタイミングで金融引き締めを行うと日本経済が悪化する可能性があると考えているようです。新型コロナウイルスの感染状況もいつまたひっ迫した状況になるか分かりませんし、日銀が掲げる2%の物価安定目標をまだ達成していないことも要因になっているのかもしれません。
このような理由から、日本は金融緩和を維持しています。そして対極となった政策を受け、アメリカの長期金利が上昇し、その分日本円が売られやすくなったようです。政策の違いが金利差を生み、投資家が利益を得やすくなっているみたい。

今後しばらくは円安が続くと見られていて、 1ドル130円台もそう遠くない将来やってくると言われています。日本は輸入に頼っている部分が多くありますので、この状況が続くと私たちの暮らしにも影響が出るかもしれません。今後の動向はよく見ておかないといけないかなと思います。

 

今回は以上です。
今話題というか、問題になっている円安について触れました。この状況がいつまで続くのかはわかりませんが、悪い方向に向かわないことを祈ります。

そして暗号資産(仮想通貨)の方は現在なんとも言えない状況になっていますが、昨年を思い起こせばまだ価格は上がってくれるのではないかと思っています。その反面、中国が規制を強めて暗号資産(仮想通貨)の締め出しを行った時期とも被るので、状況は違えど、同じようにズルズルと価格が落ちていく様だけは見たくないなと思います……。

来週にはまたプラス報告ができるように頑張りたいと思います!

Profile ◉前田 真実果(まえだ まみか)
京都府出身。
レースクイーンやモデルとして活躍し、雑誌・ラジオ等に多数出演。
Adobeソフトの使用に長けており、DTPエキスパートなどを保有する「DTPできる系レースクイーン」。
現在はスーパーGTに参戦するKONDO RACINGのレースクイーン「リアライズガールズ」のメンバーとしても活動中。

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