月間暗号資産

前田真実果の“暗号資産投資”はじめてみました! Vol.78

前回は話題のGameFiとP2E、そして私が思う「NFTの価値とは何か」という考えについてお話ししました。
ゲームをして生計を立てる。最近は、今までお金を稼ぐ方法として考えられなかったようなことが、その手段として次々生み出され、それを追いかける人が急増しているように思います。
暗号資産(仮想通貨)、そしてブロックチェーンは、新しい手段を求める人々の可能性の中でその存在感を増しているようです。
日本は数多くの名作ゲームやIP(知的財産)を保持していますので、「面白くて稼げる」日本発のブロックチェーンゲームが台頭する日はそう遠くないかもしれません。

さて、収支のご報告に移りましょう。
先週はアメリカの利上げ動向に左右され、2週連続のマイナスとなりました。注目されていたパウエル議長の会見後、市場予測通りの展開になり安心感からか価格は一時上昇したものの、冷静に考えればまだ記録的なインフレの解決には至っていない。そうした状況が投資家心理に影響し、資産を守る意味での売却が暗号資産(仮想通貨)に限らず、様々な金融資産の中で見られました。まだまだ不安定な市況が続きそうですが、果たして今週の結果は……。

BitLendingに預け入れているビットコインも含め、今週は約1万7,000円のマイナスとなりました。ここ最近の中では非常に大きなマイナスです……。

ビットコインは本コラムを書いている時点で約400万円。先週と比べ、100万円も下落しました。アルトコインも同じく大幅な下落を見せており、暗号資産(仮想通貨)市場では全体的に前週比20%〜50%のマイナスとなっている銘柄が多く見られます。
この大幅なマイナスを生み出した要因としては、株式市場、そして暗号資産(仮想通貨)業界の双方にあります。暗号資産(仮想通貨)業界の方については今日のメインテーマとして書いていこうと思いますので、株式市場の動きについて簡単にまとめますね。

株式市場では利上げが決まった後も、FRB(米連邦準備制度理事会)が金融引き締めを加速させるとの見方が広がり売却が先行しています。ダウ平均は1週間比で約4%下落し、AppleやGoogleなどのハイテク株が多く集まるナスダックにおいては、約9%もの下落を見せています。
近頃、米国株との連動性が高まっているとされている暗号資産(仮想通貨)もこの煽りを受けたかたちとなります。

新型コロナウイルスの影響で多くのお金が市場に流れるようになり、それが老若男女問わず投資熱を引き起こしました。しかし今度は反対に、インフレ抑制などを理由として、簡単に言えばお金を回収しようとしています。そうなると投資から撤退する人も出てきます。これが、近頃の米国株、そして暗号資産(仮想通貨)の下落を引き起こす一つの要因となっています。
当面の間、金融引き締めだけでなく中国の景気後退やロシア・ウクライナ情勢なども金融市場に影響を及ぼす可能性が非常に高いとのことで、注意して価格の動向を見ていく必要があると言えそうです。

暗号資産市場に衝撃を与えた「UST」の暴落

さて、ここからは前述した暗号資産(仮想通貨)価格が下落したもう一つの要因についてお話ししていきましょう。

皆さんは先月のコラムで軽く触れた「テラ」というプロジェクトを覚えていますか?
テラは、法定通貨の価値などと連動する暗号資産(仮想通貨)「ステーブルコイン」の発行を行う韓国発のプロジェクトです。そしてそれを運営するルナ・ファウンデーション・ガード(LFG)が、米ドルと価格が連動したステーブルコイン「TerraUSD(UST)」の準備金として、100億ドル(約1兆3,000億円)相当のビットコインを購入すると発表して大きな話題になりました。
LFGによるビットコインの購入は、いい波に乗れない暗号資産(仮想通貨)市場を支えるものでもありました。

今回、このテラがビットコインを集める理由として挙げたUSTが、暗号資産(仮想通貨)業界に大きな衝撃を与えたのです。
本来、ステーブルコインは日本円などの法定通貨と同じで、大きな価格変動が起こりにくい点が特徴であり、利点でした。
しかしこのUST、なんと価格が急落し、11日には日本円にして50円ほどまで下落してしまいました。今の1ドルは約130円ですので、80円も価格に乖離が生まれてしまったわけですね。
価格が安定していることが売りのステーブルコイン。ましてや暗号資産(仮想通貨)市場で需要が高まっているUSTがこれだけの異常な推移を見せたとなれば、動揺が走るのは当然です。

ステーブルコインは特定の法定通貨や暗号資産(仮想通貨)等の価格に連動することが特徴ですが、その価格を維持するために様々な方法が取られているそう。
代表的なステーブルコインであるテザー(USDT)は、発行するテザー社が実際に相当額の米ドルや金融資産を保有することで価格を維持しています。つまり、仮に100USDTを発行するとなれば、100米ドルをテザー社が保有しているということです。

一方、今回大暴落したUSTは、「アルゴリズム型ステーブルコイン」と呼ばれていて、簡単に言えばプログラムで価格が維持されるものみたいです。
仕組みとしては、USTとは切っても切れない関係のLUNAという暗号資産(仮想通貨)と、USTの需給バランスを調整することで価格が1ドルになるとのこと。
需要と供給で言うと、もしLUNAがほしい人はUSTを特定のアドレスに送ることで、1ドル相当のLUNAを受け取ることができます。反対に、USTがほしい人は1ドル相当のLUNAを特定のアドレスに送ることで1USTを手にすることができる。その際、特定のアドレスに送られたそれぞれの通貨は「バーン」といって、2度と市場に流通しないよう処分されるみたいです。これによって、ちゃんと価格が維持され、アルゴリズムが機能するというわけです。
これでも価格が安定しない際には、準備金を投じる。ビットコインの大量買いは、まさにこのために行われたものでした。

ではなぜ、今回USTのアルゴリズムは崩壊したのか。理由は簡単で、需給バランスが崩れたためです。
まだ詳しい原因は判明していないものの、大量のLUNAがテラの提供するDeFiプラットフォームから引き出され、売却されたことに起因している可能性があるそうです。一部では、何者かが大規模な攻撃を仕掛け、価格を下げたとの声も挙がっています。

LFGは準備金の使用をはじめ様々な対策に乗り出していますが、状況は悪化の一途を辿っています。このコラムを書いている現段階で、USTは0.31ドル(約40円)まで下落しています。もはや目も当てられない惨状……。
そして、USTを支えるLUNAの価格も暴落。1週間前に1万1,000円ほどで推移していたにもかかわらず、現時点の価格はなんと130円! 90%以上の下落です。暗号資産(仮想通貨)は価格変動が激しいとはいえ、さすがに恐ろしすぎます……。下手したら、1円を切るなんてこともあるかもしれません。

これまで、LUNAに期待して大量に保有していた投資家たちが危機感を抱き、売却して資金を回収する動きが急激に強まっています。事態収拾にメドが立たなければ、プロジェクトは追い込まれ、瓦解する危機が訪れるかもしれません。今こそ買いのチャンス……というにはあまりにもリスクが高い気がします。
無事事態が収束し、価格回復を祈るばかりですがいかに……。

 

今回は以上です。
本来であれば価格変動の少ないステーブルコインの大暴落には驚きました……。
もちろんこれだけのせいではないですが、現在の暗号資産(仮想通貨)市場は非常にネガティブな雰囲気に包まれています。最悪の場合、さらに下落する恐れもあるでしょう。

今回も気づいた時には大暴落になってしまいましたが、そうした事態に備えて、新たな投資の選択肢を見つける必要があるかもしれません。また、そのように感じている方も多いのではないでしょうか。

……暗雲たちこめる暗号資産(仮想通貨)市場からのリポートでした!

Profile ◉前田 真実果(まえだ まみか)
京都府出身。
レースクイーンやモデルとして活躍し、雑誌・ラジオ等に多数出演。
Adobeソフトの使用に長けており、DTPエキスパートなどを保有する「DTPできる系レースクイーン」。

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