月間暗号資産

  • HOME
  • COLUMN
  • 前田真実果
  • あの「北斗の拳」がメタバースに進出−前田真実果の“暗号資産投資”はじめてみました! Vol.113

あの「北斗の拳」がメタバースに進出−前田真実果の“暗号資産投資”はじめてみました! Vol.113

前回は韓国のソウル市で始まったメタバースプロジェクトについて触れました。
この取り組みは行政のサービスをメタバース上でも受けることができるというもの。従来型の行政サービスでは消化し切れない課題を解決する手段として力を入れていくようです。
つい最近スタートしたばかりなので、これから様々な機能が追加され、対応言語やダウンロードできる国も増えていくと思います。今後の展開を見ていきたいですね。

さて、収支は今年に入り2回連続でプラスとなっています。世界的に景気後退への懸念が高まっているにもかかわらず、暗号資産(仮想通貨)に資金が流入し始めているところには何か別の理由がありそうな気もしますが、まずはこの調子をキープしてもらいたいところです。
今週はどのような結果になったでしょうか?

BitLendingで預けている分も含め、今週は約500円ほどのプラスとなりました。ほぼ横ばいといったところですが、一応これで3週連続でのプラスになりましたのでまあいいでしょう。

コラムを書いている時点でのビットコインは約297万円、イーサリアムは20万5,000円ほどで取引されています。今週はマイクロソフトやテスラなど、アメリカの大手企業の決算が相次いだことで少し慎重な動きになった印象です。特にこういった大手企業では景気後退を見据えて従業員削減に踏み切る動きもみられていて、これが好感視されて株価が上がるといった事象も見受けられました。しかし、長期的にみれば情勢は依然として不透明で、いつ株価や暗号資産(仮想通貨)の価格が下落するかわからないので注意が必要といえます。

ちなみに、bitFlyerさんのポートフォリオに記載されている「フレア(FLR)」という暗号資産(仮想通貨)ですが、聞き覚えのある方はいますか?
実はこれ、2020年12月12日時点でリップル(XRP)を保有していた人にのみ配布された暗号資産(仮想通貨)なんです。2020年というと、私がこのコラムを書き始めた時期ですね。
その時に私は720XRPほどを保有していたので、720FLRを受け取る権利を持っていることになります。

しかし、表示上はまだ約110FLRほど。全然数量が足りていない状態ですが、これはフレアのプロジェクトチームが事前に発表したスケジュールに沿って配布されたものとなります。フレアでは最初に配布する量を全体の15%と決めていて、残りの85%は36ヵ月にわたって配られるとのことです。
現時点で1FLRあたり4.5円ですので、すべて配布されたとしても正直そこまで大きな金額にはなりません。しかし、配布が終わる約3年後にプロジェクトが大きくなっていればそれに比例して価格が上昇するであろうと思われます。
現時点では販売所での売買のみになっていますし、フレアについてはタイミングが来る時までそのまま寝かせておこうと思います。

「北斗の拳」がメタバースに進出

最近気になった話題なのですが、あの人気漫画「北斗の拳」がメタバースに進出することが発表されました。
日本の暗号資産(仮想通貨)取引所でも「SAND」という銘柄が取り扱われていますが、それを手がけるザ・サンドボックスというプロジェクトのメタバースで北斗の拳ならではの世界観を展開していくとのことです。

ザ・サンドボックスには「LAND」と呼ばれるメタバース上の土地があります。今回展開される北斗の拳のLANDは「世紀末LAND」と称して展開していくようです。このネーミングよ……(笑)
3Dドットになったケンシロウやラオウの姿、特徴的なモブキャラ悪党がはびこる荒廃した街のティザー動画が公開されているので気になる方は見てみてください。

私自身、北斗の拳はめちゃくちゃ好きで、単行本各巻のMVPキャラを選出してその理由をノートにまとめるという誰得なオタ行為をしていました。そんな「北斗」がどのようにメタバース空間に再現されるのか気になります! ドットなのでややコミカルな印象ですが、“より没入体験ができる世紀末LANDで使用可能なNFT” とは……? あの世界に没入するのはハードモードすぎる気がしますが、北斗神拳の技を実装できるとかあるんでしょうか? 魅力的なキャラクターも満載ですし、世紀末LANDの展開が楽しみです。

そうそう、この破滅的な世界観のメタバースでの再現というところで思い出したのですが、先日観た『ペリフェラル』という海外ドラマがおもしろかったので、少しお話ししたいと思います。

未来のアメリカが舞台なんですが、主人公たちが新開発のVRゲームとしてさらに未来の世界を体験します。主人公兄妹はゲームで細々と生計を立てているという設定で、現代風にいうとP2E(Play to Earn)とも言えるんですが、稼いだお金で病気の母親の薬を買うという、IoTが現在よりさらに進んだ世界観と貧困・病という原初的とも言える世界観のギャップが何とも言えません。
荒くれ者たちがバーに集い、街の権力者がカネと暴力で支配する……西部劇のような雰囲気の街の様子と高性能のスマートウォッチを使いこなす登場人物たちが対照的。

彼らがヘッドセットを着けて体験するさらに未来の世界では、IoTを超えてIoB(Internet of Bodies)が普通になっていて、指を動かして他人と意識の共鳴度合いを調整する様子なんかはかなり中2ゴコロをくすぐられます。
現実世界での身体的欠損をアバター(ペリフェラル)で満たそうとする登場人物がいたり、メタバース的視点で観てもおもしろいと思うので、よかったら見てみてください。

 

今回は以上です。
北斗の拳メタバース進出の話題と、メタバースに関連した映像作品をご紹介しました。

市場はようやく安定的に上向いた感があり、個人的には価格を見る楽しさが復活してきました。
また、メタバースで構築された世界を舞台にしたドラマや映画、アニメってちょいちょいあるので、また何かチェックしてみたいなと思います。

オススメなどあれば、コラム更新報告のツイートなどにリプしてくれたらうれしいです。

Profile ◉前田 真実果(まえだ まみか)
京都府出身。
レースクイーンやモデルとして活躍し、雑誌・ラジオ等に多数出演。
Adobeソフトの使用に長けており、Instagramなどで使えるGIF作成を日課としている。オリジナルキャラクターのGIFは2ヶ月で1,700万ビューを越える。

SNS
ブログ:Mamika Maeda Note
Twitter:@mamilium
Instagram:c1mamika

前回
前田真実果の“暗号資産投資はじめてみました!” Vol.112