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連載100回目を迎えて思うこと−前田真実果の“暗号資産投資”はじめてみました! Vol.100

前回はアメリカの有名タレントが暗号資産(仮想通貨)の違法宣伝を行っていたとして摘発された話題を取り上げました。
この件はすでに和解に至っていて、支払った罰金も非常に大きなものとなっています。
まだ読んでいない方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

前田真実果の“暗号資産投資はじめてみました!” Vol.99

そして、今回をもってこのコラムがなんと100回に到達しました!
いつも読んでくださって本当にありがとうございます。Twitterでの更新報告の拡散やいいねも励みになっています。これからも様々なことにチャレンジし、そして気になったことなどをシェアしていきたいと思いますので、引き続きあたたかく見守っていただけたら嬉しいです。今回は最近気になったこと、これまでのコラム連載を通して感じたことをお話ししていきたいと思います。

さて、その前に収支を報告しましょう。
先週は4,000円ほどのプラスとなりました。先々週もプラスとなっていて、まずまず好調かな? といったところです。
節目の回ということでプラスにしたいところですが、今週はどのような結果になったでしょうか?

今週はBitLendingに預け入れているビットコインも含め、約1,000円のマイナスとなりました。先週とほぼ変わらずといったところですかね。

コラムを書いている時点でのビットコインの価格は約292万円、イーサリアムは19万5,000円ほどとなっています。
先週も触れた通り、13日には暗号資産(仮想通貨)市場をいつも左右するアメリカのCPI(消費者物価指数)に加え、利上げを決定するFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録の発表が行われました。

FOMC議事録の発表では、改めて「インフレ改善に向けて利上げを続けていく」という大方の予想通りの内容であっため、市場の反応はほぼありませんでした。しかし、やはりCPIの発表時には価格は大きく変動しましたね。
市場の予測をわずかに上回るインフレ傾向の結果が出たことで、株式市場と共に暗号資産(仮想通貨)の価格も下落。ビットコインは一時269万円ほどまで下落しました。

それでも、「あまりに過剰に反応しすぎでは?」と言わんばかりに株式市場では買い戻しの動きが強まり、暗号資産(仮想通貨)市場もそれに続く形に。
結果、ビットコインは先週とほぼ同水準にまで回復したのでした。

今回のCPIの結果により、アメリカのFRB(連邦準備制度)が利上げを加速させる可能性が高まったわけですが、投資家の皆さんの中ではそれも「既定路線」として捉えられていて、シンプルに「大きく価格が落ちたから買っておこう」という心理が働いたのかもしれません。
それでも、実際に利上げが発表されたらまた株価も暗号資産(仮想通貨)も価格を落とすような気もしますし、引き続き動向をよく見ておかないといけないことに変わりはなさそうです。

日本の取引所でもPoW版イーサリアムの対応が開始

サブタイトルの通り、先日行われたイーサリアムの大型アップデート「マージ」に伴い生まれたPoW版イーサリアム「ETHW」の対応が国内暗号資産(仮想通貨)取引所でも始まりました。
すでに先月28日にGMOコインさんが対応を発表しましたが、12日にはビットバンクさんからも発表がありました。

内容としては、どちらも「アップデートによりETHWが誕生した段階でイーサリアムを保有していた人に対して相当額を日本円で付与する」というものでした。
ビットバンクさんが発表したETHWの基準価格は1,305円で、イーサリアムの保有量に応じて日本円が付与されます。

なぜ現物のETHWが配られないかというと、日本の暗号資産(仮想通貨)取引所で取り扱うために必要な申請に時間がかかること、そして、その申請が受理されて認められるまでに時間を要することから、日本円での付与を決めたのではないかとのことです。

私もアップデート直前にイーサリアムを2つの取引所で保有していましたが(コラム第96回を参照)、まだ付与実施に関する発表はありません。PoW版のイーサリアムを入手できて、それが高騰したらラッキー! なんて言っていましたが、そういう状況にはならない模様。
こればかりは各取引所に依存してしまうため、待つしかなさそうです(そこまでの金額にはなりそうにありませんが……)。

100回目を迎えて思うこと

◯回記念とか、周年記念とか、ことあるごとに祝っている気がするんですが……100回目は分かりやすい節目だと思うので、ケーキかピザでも食べるとしますかね。というのはさておき、これまで暗号資産(仮想通貨)を取引をしたり、暗号資産(仮想通貨)を取り巻く環境などについて学んできた中で、感じたことをお話します。

●Web3ってすごい

本コラムタイトルは「暗号資産投資始めてみました」ですが、投資以外にも様々な話題に触れてきました。Web3はブロックチェーンに基づいたサービス全体を示す概念で、メタバースやNFT、暗号資産(仮想通貨)は密接な関係にあります。
この特性である非中央集権性や透明性に、より良い世界を実現する可能性を感じています。

より良い世界って何? というところですが、「単一的な価値観ではなく/大きなものだけが正義ではない/すべての人が存在することを許されていると感じる」世界というのが私の超訳です(今わたし、やべぇ人って思われちゃってる?)。

ブロックチェーンの技術は、特定の企業(=大きなもの)を介さず個人間での取引を可能にします。信頼の記録を担保として。
そこでは今まで考えられなかったようなコミュニティが生まれ、そこでおカネ(暗号資産)、モノが廻るゆるやかな経済圏が構築されるのではないかと思います。好きなもの、価値感が合うものだけで作られる世界は平和なのではないかと。
実感を伴った想像ができませんが、新しい世界はより優しいものであってほしいと願うばかりです。

●NFTの価値に悩む

NFTはクリエイターの利益を守るという点において革新的な手段であり、期待できるものと考えていました。しかし最近は本当にそうなのだろうか? と疑問を感じています。
この疑問は、投資の手段としてNFTを捉える文脈の中で感じたものです。
「作品を自分で作れない場合はクラウドソーシングサービスで発注して、売れそうなものを作ればいい」というような記事を見かけたことがあるのですが、それってどうなの……?

できるだけ多くの人が支持するようなものが良いとされる世界から、お互いの「好き」が合致する小さなコミュニティで収益を得られるような方向に向かえばいいと思っていたし、それを実現できる環境が作られつつあると思っていました。それがWeb3の価値ある理念だと感じていたのです。

上の例は一例に過ぎないかもしれませんが、持つ者/持たざる者、搾取する側/される側という図式を作り出すようで、まるっきり前時代的だと思ったのです。
まだ始まったばかりのことにいちゃもんをつけるようですが、しっかり見張っていないと、結局誰のためのものなのかよく分からなくなってしまうのではと思うのです。

●まだ分からないこと

ちょっと現実的な話に戻りますと、投資。そもそもこのコラムのテーマは暗号資産(仮想通貨)投資なんですよね(今さら)。
世界的に大きな事件や政府の金融計画についての発表、株価。そういったものが価格推移に影響を与えることは分かっていますが、まだまだ、ただ右往左往しているような感覚があります。始めた当初より市場価格が全体的に下がっているので仕方ない部分はあると思いますが、もっとこう、具体的な予測を立てられるようにならないものかしら? そのために学ぶべきことはなんだろう。100回を迎えましたが、投資に関しては足りないことだらけだなぁと感じています(担当氏ごめんなさい)。

 

今回は以上となります。PoW版イーサリアムの国内取引所による対応について、またコラム連載100回目ということで、これまで学んだことを振り返ってみました。

今回は節目の回となりましたが、次回の101回目以降も引き続き運用はもちろん、私自身が気になったことや思ったことを綴っていけたらと思います。

今後もよろしくお願いします!

Profile ◉前田 真実果(まえだ まみか)
京都府出身。
レースクイーンやモデルとして活躍し、雑誌・ラジオ等に多数出演。
Adobeソフトの使用に長けており、Instagramなどで使えるGIF作成を日課としている。オリジナルキャラクターのGIFは2ヶ月で1,700万ビューを越える。

SNS
ブログ:Mamika Maeda Note
Twitter:@mamilium
Instagram:c1mamika

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