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モスバーガーでリアルと仮想空間が融合−前田真実果の“暗号資産投資”はじめてみました! Vol.95

前回は国が金融教育を強化する意向を示したことを取り上げました。これに合わせて、金融庁では暗号資産(仮想通貨)税制の見直しを政府に求めることも明らかになっています。
暗号資産(仮想通貨)税制についてはこれまでも改正が望まれていたものですし、ユーザーにとって良い方向に向かってほしいですね。税制がより良いものになれば暗号資産(仮想通貨)投資をしようという人も増えるでしょうし、そうすると金融リテラシーの必要性が高まりますよね。一部の人だけでなく、多くの人が活用できるものであってほしいと思います。

それでは収支の話題に移りましょう。
先週はアメリカの金融引き締めを巡って上値の重い推移となり、収支はマイナスとなりました。ここ最近はずっと利上げ動向によって株式や暗号資産(仮想通貨)市場が大きく揺さぶられている印象です。
暗号資産(仮想通貨)市場のパフォーマンスが落ちる傾向が強い鬼門とも言える9月に突入した中で、今週はどうなったでしょうか?

レンディングに預け入れたビットコインも含め、3,000円ほどのプラスとなりました。ちょうどほぼ先週分のマイナスを帳消しにした感じですね。

今週はイーサリアムの大型アップデートである「マージ」に向けた第1段階のアップデートが行われました。これを受けてイーサリアムの価格が上がり、私の収支にも大きく影響したかたちです。
マージは2段階にかけて行われる予定で、2回目のアップデートを終えると晴れてイーサリアムは新たなステージへと進むことになるそうです。
マージが行われることでマイニングが必要なくなるため、環境への悪影響が軽減されます。そして、これまで以上に新規発行されるイーサリアムの量が減るため、希少価値が高まり価格が高騰するのではないかとも言われていますね。
2回目のアップデートは今月13日から15日にかけて行われる見込みとのことで、いよいよ歴史的な瞬間が近づいてきました。アップデートの前後ではイーサリアムのネットワークが不安定になる可能性があるため、多くの取引所で入出金が停止されます。それでも取引所内で取引だけはできるそうなので、価格が乱高下しそうな予感。
次回のコラム更新時にはアップデートが終了しているはずですので、どんな変化が起きたのかお話ししていこうと思います。

モスバーガーの実店舗でメタバース体験が楽しめる

つい先日、メタバース上にモスバーガーの店舗が設置されるというニュースがありました。

モスバーガー、メタバース上に仮想店舗を出店 新たなメニュー作りも体験可能

「モスバーガーON THE MOON」としてメタバース空間に展開され、月面にある店舗内の厨房でハンバーガー作りを体験することができます。記者発表もメタバース空間で行われ、モスバーガーの担当者や司会者などがアバターの姿で現れ、説明が行われました。ネットの世界特有のテンションというか、“わちゃわちゃ”という言葉で表されるような内輪っぽさを楽しむ空気感が印象的でした(モスバーガーのYoutubeチャンネルでも見ることができます)。

モスバーガーON THE MOONが設置されるVRChatは、対応スペックを持ったPC、もしくはVRヘッドセットを使うことで利用することができますが、期間限定で一部の実店舗でも、この月面モスバーガーを体験することができるそうです。
同じ飲食店での事例では、メタバース上の店舗でオリジナルのサンドイッチを作り、その中で選ばれたものが実物となって配達されるというアメリカのサンドイッチチェーンの試みがありました。

モスバーガーの発表会でも話されていましたが、今回のメタバース企画の直接的な目的は期間限定メニューの訴求。うさぎの姿になった店員さんや宇宙空間を背景にハンバーガーを食べる様子は楽しいものですが、一回体験すれば満足するものだと思います。メタバースやNFTを包括するWeb3の時代は始まったばかりですから、現状はゲーム感覚の体験が多いでしょう(と言ってもすでにGameFiでお金を稼いでいる人たちもいますが)。

現在メタバース空間でできることを挙げると、「ゲームする」「メタバースにいる他の誰かと話す」「店に行く」「ライブ鑑賞する」「会議する」など一人でできることもあれば、誰かとコミュニケーションするものもあります。フィジカル面と結びついたものであれば、フィットネスのレッスンで実際に体を動かすといったものもあります。こうして言葉だけで見ると、実世界でできることが何でもできるような気もしますが、VRヘッドセットを装着して1日中メタバース空間で過ごすという体験をした人の動画を見ると、これを3日続けることはできない……と思いました。ある程度重量、厚みのあるヘッドセットを四六時中装着することや、実際の身体とアバターの連動性が今はまだ低いことがストレスになるであろうことがその理由です。

そもそも実生活をすべてメタバース空間に移すことが目標ではないので、何でもかんでもメタバースで行うように前提するのは意味がないですが、高額アートの落札などで注目されていたNFTが、現在様々な方法で活用され始めているように、「物珍しさ」を楽しむことから「日常」を便利にする方向へ移行していくことを期待しています。

 

今回は以上です。
すでに「メタバース廃人」というような言葉が見受けられるように、没入感の高さゆえに使い方によっては問題になりそうな側面もありますが、不登校の子どもたちを支援する目的で活用されている例もあり、メタバースを新たな「金脈」としてとらえるだけでなく、やさしい空間が作られていってほしいと思います。現実丸写しの世界ができてしまったら悲しい。

収支の方はイーサリアムのアップデートがプラスに影響していますが、それが完了した後、価格がどのように変化するのか注目です。場合によっては素早く動かねばならない事態が発生するかも……なんて少し緊張しつつ、市況をチェックしていこうと思います!

Profile ◉前田 真実果(まえだ まみか)
京都府出身。
レースクイーンやモデルとして活躍し、雑誌・ラジオ等に多数出演。
Adobeソフトの使用に長けており、Instagramなどで使えるGIF作成を日課としている。オリジナルキャラクターのGIFは2ヶ月で1,700万ビューを越える。

SNS
ブログ:Mamika Maeda Note
Twitter:@mamilium
Instagram:c1mamika

前回
前田真実果の“暗号資産投資はじめてみました!” Vol.94