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日本にも暗号資産ATMが登場! – 前田真実果の“暗号資産投資”はじめてみました! Vol.90

前回は史上初めて発生した暗号資産(仮想通貨)のインサイダー取引による逮捕事例や日本の暗号資産(仮想通貨)環境について取り上げました。
とくにインサイダー取引の話題は、これまで曖昧なところが多かった暗号資産(仮想通貨)取引に関する不正を取り締まるうえで重要な事例となります。これが抑止力となり、暗号資産(仮想通貨)取引に関連する不正が減ることを願います。

そして収支の方ですが、先週ついに約1カ月続いたプラスがストップしました。とはいえ、暗号資産(仮想通貨)の買い戻しが進んでいるとも言われています。今週はどうなったでしょうか?

BitLendingに預け入れているビットコインを含め、約2,000円のプラスとなりました。またズルズルと下落していくということにならず、ひとまず安心しました。

ビットコインとイーサリアムの価格は先週とほとんど変わっていません。
今週はアメリカの経済指標や、アメリカのペロシ米下院議長が台湾を訪問することによる米中関係の悪化などが暗号資産(仮想通貨)市場に影響を与えましたが、大崩れするようなことはありませんでした。
為替に目を向けてみると、一時ドル円相場が130円台に突入する場面がありました。わずか2週間で9円もの円高となったのです。それだけ世界情勢やインフレの影響を受けているということですね。

そういえば今回の収支報告の画像を見てお気づきになった方もいらっしゃるかと思いますが、今週に入りbitFlyerさんでポリゴン(MATIC)とメイカー(MKR)の2銘柄が取引できるようになりました。それぞれすでに日本の他の取引所では取引可能でしたが、満を辞してbitFlyerさんでも取り扱いが開始されました。
また、SBIさんの方でも8月17日から一気に5銘柄を追加すると発表されています。
日本では取り扱い銘柄が少ないと嘆いたこともありましたが、徐々に状況は変わりつつあります。今後も様々な銘柄が取引できるようになるのではと思うとわくわくしますね。

国内に暗号資産ATMが再登場

今週とくに気になった暗号資産ニュースがこちら。

国内交換業者による初の暗号資産自動両替機が誕生 第1号は大阪に設置

国内暗号資産(仮想通貨)取引所のライセンスを持つ企業が出すものとしては初となる暗号資産(仮想通貨)ATMが登場するというものです。詳細はぜひ上記のリンクからご覧くださいね。

ここ数年で暗号資産(仮想通貨)を始めた私は“新しい”と感じましたが、いわゆる暗号資産(仮想通貨)ATM自体は日本にも結構あったそう。
しかし、国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックで大規模なハッキング事件が起きたことをきっかけに、暗号資産(仮想通貨)ATMについてもセキュリティやマネーロンダリング対策の観点から撤去されてしまったのだとか。
こうして2018年を最後に日本では暗号資産(仮想通貨)ATMが姿を消してしまいました。

その一方で、世界では暗号資産(仮想通貨)ATMが急激に設置されていきました。それは暗号資産(仮想通貨)の認知向上や普及に伴うもので、日本は完全に置き去りにされてしまったかたちです。先週触れた世界各国の暗号資産(仮想通貨)に関する環境調査でも暗号資産(仮想通貨)ATMに関する項目がありましたが、それだけ重要な指標と言えます。アメリカではすでに4万台近く設置されていると言われていますし、日本とは状況が大きく異なりますね。

具体的に暗号資産(仮想通貨)ATMとはどのようなものかというと、私たちが普段利用しているコンビニのATMなどと感覚は大きく変わらないみたいですね。自分が持っている暗号資産(仮想通貨)を決められた手順でATMに送金し、日本円を受け取ることができるとのこと。

これの利点としては、従来の暗号資産(仮想通貨)取引所での出金ですと申請から翌日の入金になってしまったり、もしくは金融機関がお休みの際にはさらに引き伸ばしになったりしてしまいますが、暗号資産(仮想通貨)ATMでは即座に現金を出金することができます。必要な時に現金化できるというのは暗号資産(仮想通貨)をより身近にするものなのではないかと感じます。

今回、暗号資産(仮想通貨)ATMを発表したのはガイアという企業。発表された暗号資産(仮想通貨)ATMは「BTM」というそうです。このBTMでは1回あたりの出金上限額が10万円に設定されており、1日あたりの上限は30万円に制限しているそうです。それから、取引を行うためにはガイアさんで利用登録をして、その後送られてくる専用のカードが必要となるようです。
また、暗号資産(仮想通貨)取引所のウォレットは使えないようで、事前に自分でウォレットを作成する必要があるのだとか。このあたりが初心者の方にとっては障壁となるかもしれません。

BTM第1号は大阪のガイアさんのオフィス内に設置されたました。日本経済新聞の記事によると手数料は20%と少々高額ですが、一度体験してみたいですね。

DAZNのNFTマーケットプレイス

現在様々な動画配信サービスがありますが、スポーツに特化した動画配信サービスDAZN(ダゾーン)がNFTマーケットプレイスをリリースすることが今年3月に発表されましたが、この秋からユーザー間の取引ができるようになるそうです。

元レースクイーンの私としては、DAZNは日本でF1を見ることができる限られた方法の一つということで周りに利用している人が多くこちらのニュースが気になりました。
自分がもともと使っていたり好きなコンテンツがNFTを出したり、このようにマーケットプレイスを開くということが最近では珍しくなくなってきたのではないでしょうか。イベントの特典がNFTだったり、キャンペーンでもらえるといった例も増えていますよね。NFTをきっかけに暗号資産(仮想通貨)を保有し始める方がけっこういらっしゃるのではないかなぁと想像しています。

今回のDAZNさんのマーケットプレイス「DAZN Moments」では、NFTを売買した売り上げを日本円で銀行口座から引き出すこともできるそうです。
スポーツ選手の限定グッズはレア度が高いでしょうし、高額取引の話題が出てきそう。また一つ、日本に暗号資産(仮想通貨)やNFTが広がる素地が作られたような気がしています。

 

今回は以上となります。
暗号資産(仮想通貨)ATMというものがついに日本でも復活して、さらには様々な取引所で対応する暗号資産(仮想通貨)が増えていることを考えると、だんだん国内の暗号資産(仮想通貨)ユーザーにとって幅が広がってきているように感じます。

そして相場の方は、来週発表されるアメリカの消費者物価指数(CPI)によってまた大きく動く可能性があるみたい。もはや毎月ですね。
インフレへの懸念がまったく払拭できないなかで、やはりもっと金利を上げるべきという声もありますし、今回の発表は非常に重要なものとなりそうです。

来週もプラスとなるでしょうか……。なんとかインフレが改善されていることを祈るばかりです。

Profile ◉前田 真実果(まえだ まみか)
京都府出身。
レースクイーンやモデルとして活躍し、雑誌・ラジオ等に多数出演。
Adobeソフトの使用に長けており、Instagramなどで使えるGIF作成を日課としている。オリジナルキャラクターのGIFは2ヶ月で1,700万ビューを越える。

SNS
ブログ:Mamika Maeda Note
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前回
前田真実果の“暗号資産投資はじめてみました!” Vol.89