2022.07.09

前田真実果の“暗号資産投資”はじめてみました！　Vol.86

前回はどんなNFTが売れてるの？ということで、昨年大手オークションハウス等で落札されたNFT高額ランキングトップを取り上げました。
その界隈では著名なアーティストさんの作品が並びましたが、ほかにも意外な作品が高額取引されています。どんなものでもNFTになり得る世界。皆さんもぜひ出品してみてはいかがでしょうか？気になった方はぜひ前回のコラムを見返してみてくださいね。

前田真実果の“暗号資産投資はじめてみました！”　Vol.85

さて、収支の話題に移りましょう。
ここ最近は暗号資産（仮想通貨）で乱高下する展開が目立っていて、それでもコラム執筆時にはなんとかプラスになっているという状況が続いています。プラスになっていると言っても不安定な状況に変わりはなく、依然として金融引き締めや世界情勢に大きく左右されていると言えます。
微妙な差ではありますが、プラスを重ねられていることはいい傾向と言えるのかな？そんななか、今週の結果はいかに。

今週はBitlendingに預け入れている分のビットコインも含め、約500円のプラスとなりました。ビットコインやイーサリアムなどの価格は先週とほとんど変わっていません。

一応これで3週連続のプラスとはなりましたが、そのプラス額はわずか3,500円ほど。4週間前に2万2,000円もの大幅なマイナスを記録していますので、あまり喜べませんね……。
気づいた方もいらっしゃるかと思いますが、今週からSBIさんのアプリが新しいものになり、今後はこちらで取引をしていくことになります。同じくSBIさんを利用されている方は既知のことと思いますが、今まで使っていたアプリはもう使えなくなっています。もしまだ手続き等をしていない方はアプリをダウンロードし、案内に沿って進めてくださいね。

ちなみに、今週はbitFlyerさんの方でも新規銘柄の取り扱いについて発表がありました。新たに取引できるようになる銘柄はポリゴン（MATIC）とメイカー（MKR）というもの。すでに他の取引所では取引できるようですが、bitFlyerさんでは初めて。
正式な取り扱い日時などは後日改めて発表されるそうです。特にポリゴンはNFTの分野で非常に利用されている技術・銘柄ですので、bitFlyerさんの取引所で取り扱いが始まったら取引してみたいなと思います。

10億人分の個人情報をビットコインで販売

最近見て驚いたニュースがありました。その内容は「中国で大規模な個人情報漏洩事件発生か」というものです。
大規模といっても人口比率で考えたら数百万、数千万人分くらいかとも思いましたが、なんと10億人分の個人情報が流出した恐れがあるそうです。2020年時点での中国の人口が約14億人ですので、全人口の7割以上もの個人情報が流出したことになります。全人口の7割もすごいですが、やはり10億という数字の大きさに驚きを隠せません。

上海市の警察当局が管理するデータベースから個人情報が流出した恐れがあるようで、そのなかには氏名や生年月日、犯罪歴や医療関連情報などが含まれていたそうです。どれも盗まれたら非常に良くないものばかりなのですが、そもそも上海の警察当局がなぜこんなにも個人情報を持っていたのだろう？という疑問があります。実際、中国国内でも同じような声が上がっているようですが、そういった声はあまり拡散されていない感じがしますよね。実際、この件に関する報道は軒並み閲覧できないようになっているようで、かの国の情報統制の強さというものを感じます……。

個人情報を盗み出したと主張する「China Dan」という人物はこのデータを第三者に売却すると宣言しているのですが、そこで提示したのがビットコイン。しかも、10BTCです。現状の価格ですと、約2,700万円相当になりますが……ん？あまりにも安すぎでは？ 10億人もの個人情報なのに？ゼロがあと2つついても不思議ではありません。

暗号資産（仮想通貨）業界からは、大手取引所バイナンスのCEOであるCZさんが「10億人分の個人情報がダークウェブ上で販売されていることを確認した」と説明していて、それが本当に10億人分の個人情報なのかはわかりませんが、少なくとも本当に個人情報が10BTCで販売されていることは事実みたい。
現時点で上海の警察当局は何も説明していないみたいですが、もしこれが本当だとしたら人類史上最大規模の個人情報漏洩事件と言っても過言ではないでしょう。続報が気になるところです。

今回は以上です。
中国で発生した史上最大規模の個人情報漏洩事件を取り上げました。

中国は元々暗号資産（仮想通貨）に対してネガティブな国ですから、今回のように個人情報をビットコインで売却するといった事例が起こるとさらに締め付けが厳しくなるような気がしてなりません。
最近では、再び中国でマイニング再開の兆しが高まっているという報道もあっただけに、暗号資産にとって悪い影響にならないよう願います。

今の時代、一度漏洩した個人情報を回収することは極めて困難だと思いますが、犯人が発見され、事態の全貌が明らかになるのを待ちたいと思います。