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バイナンスがTwitterと協力?−前田真実果の“暗号資産投資”はじめてみました! Vol.103

前回は宮城県仙台市がWeb3推進に向け政府へ規制改革案を提出したことについて触れました。
仙台市は今週に入り、国内発のブロックチェーンプロジェクト「アスターネットワーク」が主催するコンソーシアム「アスタージャパンラボ」に参加したことが明らかになりました。アスターネットワークは日本でWeb3を推し進めるべく活動をしていて、ファウンダーの渡辺さんという方を中心に今非常に注目を集めているんだそうです。
アスタージャパンラボには福岡市も先月参加しているとのことで、地方自治体からWeb3を動かしていこうという気概が感じられます。続報に期待ですね。

それでは収支の話に移りましょう。
先週は約8,000円のプラスとなりました。直近で比較すれば大きなプラスです。担当氏によれば10月のビットコインは5.5%のプラスとのことで、例年の傾向通りの結果になりました。
この勢いを11月にも引き継いでもらいたいところですが、今週はどうなったでしょうか?

今週はレンディングに預け入れている分も含めて約4,000円のプラスとなりました。先週に引き続きプラスにできたのはかなり大きいと思います。

今週は重要な経済イベントが非常に多かったそうで、暗号資産(仮想通貨)市場の動きも若干様子見姿勢というか、鈍く感じられるものでした。
なかでも、アメリカの政策金利について話し合うFOMC(米国連邦公開市場委員会)には多くの注目が集まりました。すでに3回連続での大幅利上げを実施していることから、今回は前回と同じ0.75%なのか、それともサプライズで1%の大台に乗るのかというところが焦点だったと言えます。

結果を言うと、11月のFOMCでは4回連続となる0.75%の利上げが決定されました。事前の市場予測でも0.75%の利上げを想定する声が多かったことから、金融市場の反応もそこまで大きなものではなかったようです。
ビットコインも利上げ幅がわかると一時的に300万円を割りましたが、比較的すぐに戻しています。

FOMCは来月も予定されていて、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は「インフレが明確に収まったとわかるまで利上げを続ける」と発言していることから、今月の雇用統計やCPI(消費者物価指数)などの数値次第ではまだまだ大幅利上げが続く可能性もあります。引き続き動向を要チェックですね。

Twitterの買収が完了 バイナンスが協力?

先週の話になりますが、非常に大きなニュースがありました。
アメリカの電気自動車大手テスラのCEOにして、世界一の大富豪であるイーロン・マスク氏が、ついにTwitterの買収を完了したというもの。最初にこの話題が上がってから、いったんは買収を取りやめると言い出したり、紆余曲折ありましたが、結局買うことは決めてたんでしょ? という感想。買収にかかったお金は日本円にしてなんと約6兆4,400億円。総資産は30兆円以上だそうなので、その2〜3割といったところですかね。

買収を完了させたマスク氏はさっそくCEOをはじめ幹部を大量解雇し、自身が新たなCEOとして就任。結果的にすべての取締役を解雇したため、取締役に名を連ねているのはご自身のみという状況になったそうです。非情というか動きが早いというか、大富豪にして大企業の社長ならではの思い切りの良さを感じます。
今回解雇したのは幹部ばかりでしたが、この後は従業員の大量解雇も行うのだとか。最初に出た報道では75%もの従業員をリストラする予定だとされていました……。その後、25%ほどに留まるのではないかとの報道もありましたが、実際にどのような結果になるかは、CEOとなった氏のみぞ知るといったところです。

マスク氏がTwitterを買収したことで暗号資産(仮想通貨)業界でも動きがありました。
まず相場面では、氏が推していることで知られるドージコイン(DOGE)の価格が急騰しています。このコラムを書いている時点では20円ほどを推移しており、週間比では約120%、1ヵ月比では約130%もの上昇率を記録しています。
ドージコインがTwitterとなんらかの関わりを持つのではないかとの憶測が先行したのもありますが、これほどまでの価格上昇を見せた背景にはもうひとつ要因があるそう。

それというのが、バイナンスによるTwitterへの協力です。
具体的には、まずバイナンスは今回のTwitterの買収に関して、約740億円を出資しています。
さらに、Twitterにおいてブロックチェーンや暗号資産(仮想通貨)がどのように活用できるかを検討するチームを構成しているとのことで、今後より深くTwitterとの関わりが深くなると予想されています。

そして、極めつけはバイナンスが今週発表したインデックス(=指数。価格変動などの情報)「Bluebird Index Perpetual Contract(BLUEBIRD)」で、構成銘柄の中にドージコインやマスク(MASK)等が含まれたことです。
BLUEBIRDというと……Twitterのアイコンである青い鳥さんが連想されますよね。
直接的にTwitterと関連があるとは言われていませんが、マスク氏が買収を完了させた後にこの指数を発表したことには何か意味があるのではないかと勘ぐる人も多いことでしょう。

ちなみに、マスクという暗号資産(仮想通貨)はマスク氏とは関係がありません。マスクはTwitterをはじめ既存のSNSにWeb3機能を提供するものらしく、2019年に発表されたそうです。それでもやはり因果関係を感じてしまいますね。

ドージコインが高騰した要因には一連のバイナンスの動向も大きいようです。今後どのようにしてバイナンスがTwitterと関係していくのか次第でドージコインの価格も大きく変わってくるかもしれませんね。

 

世界一の大富豪であるイーロン・マスク氏がTwitterの買収を完了させたこと、そして大手暗号資産(仮想通貨)取引所であるバイナンスがTwitterに協力していく姿勢を見せているということについて触れました。

この買収がすんなり進まなかったのは、氏がTwitter上に存在するボットアカウントなどの情報をめぐって物申していたことが原因としてあります。バイナンスは、この懸念事項であったボットアカウントなどの対策で主に協力していくと考えられています。

今年ももう11月。1年の締めくくりが見えてきましたね。毎年言いますけど早い。なんとか収支面も改善して2022年を終えたいなぁ。昨年はこの時期にビットコイン やイーサリアムなどが過去最高値を更新していますし、今年もなんとか盛り返してもらいたいところですね。
ま、どんと大きく! でなくてもいいので、まずはプラスを積み重ねられるようにしたいです。

Profile ◉前田 真実果(まえだ まみか)
京都府出身。
レースクイーンやモデルとして活躍し、雑誌・ラジオ等に多数出演。
Adobeソフトの使用に長けており、Instagramなどで使えるGIF作成を日課としている。オリジナルキャラクターのGIFは2ヶ月で1,700万ビューを越える。

SNS
ブログ:Mamika Maeda Note
Twitter:@mamilium
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