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Coinbase NFT、NFTの新規公開機能を一時停止

米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)は1日、展開するNFTマーケットプレイス「Coinbase NFT」の一部機能を停止することを発表した。

Coinbase NFTはTwitterで、「クリエイターが求めている他の機能やツールに注力するため、NFTマーケットプレイスのクリエイタードロップを一時停止していることをお知らせします」と述べた。

「クリエイタードロップ」機能とは、Coinbase NFTの一次市場においてNFTを新規公開するものだ。

なお、Coinbase NFTは現時点でサービスを終了することはないと明確にしている。また、同サービスの今後については「楽観的だ」と述べ、「今後もクリエイターと協力する機会が増えていくでしょうし、楽しみです」と語った。

コインベースの担当者は海外暗号資産メディア・Decryptoに対して、「我々は、これらの仕様変更が長期的かつ永続的にコミュニティへ最高のサービスを提供するCoinbase NFTのチーム能力や集中力、効率性を高めるものであると信じている」と述べた。

コインベースは他の暗号資産企業と同様、今年に入りさらなる従業員削減について発表している。先月10日、コインベースCEOのブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)氏は、「暗号資産市場の市況」を理由に、同社の従業員20%に相当する約950人を解雇すると明かした。

こうした背景を踏まえれば、Coinbase NFTにおける一部機能の停止はプログラマー等の人員不足が要因となった可能性がある。

実際、Decryptoがコインベースに対してクリエイタードロップと新機能の構築を同時に行うことができない理由を訪ねた際、担当者は「NFT関連チームはユーザーにとって最も影響の大きい分野に焦点を当てるためにリソースを再編成した」と明かした。具体的には、同社のCPO(最高製品責任者)であるスロジット・チャタジー(Surojit Chatterjee)氏が、Coinbase NFTのローンチ後、業績不振から半年で同職を辞任したという。昨年11月30日に辞任し、その後顧問契約を結んでいたが2月3日には契約が終了するとした。

CoinbaseNFTは昨年4月のローンチ以来、一括管理ツール、レアリティフィルター、時間差出品など、新規ユーザーの獲得に向け新機能をリリースし続けてきた。

しかし、市場分析を行うDune Analyticsによれば、今月2日時点における過去24時間の総取引量はわずか106ドル(約1万4,000円)程度であった。昨年のローンチ以降の総取引量は約734万ドル(約9億7,000万円)となっており、好調とは言い難い状況だ。

画像:Shutterstock

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