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Vol.58ニュースから見る暗号資産・Blockchain業界

8月6日(金)メールマガジン配信号より

アジア最大のブロックチェーンカンファレンス「Japan Blockchain Conference」の事務局より提供を受け、業界に関する事務局独自の見解を隔週で配信させていただきます。

〜アップデートを重ね需要を高めていくイーサリアム〜

日本時間5日夜、イーサリアムの大型アップデート「ロンドン」が無事終了した。

今回実施されたアップデートでは、従来の手数料(ガス代)モデルが変更される点に最大の焦点が当てられていた。

実装されたのは、手数料モデルの変更のほか、基本手数料をバーン(焼却)するシステムなどだ。手数料がバーンされていくことで供給量が減少していくことから、将来的なイーサリアム価格の上昇が期待されている。

イーサリアムは今やDeFiやNFTなどの分野において必要不可欠な存在だ。

しかし、イーサリアムの手数料が高騰すれば同じようにこれらに関連した銘柄やシステムも影響を受ける。そのため、イーサリアムの手数料高騰は大きな課題となっていた。

だが今回のアップデートにより、手数料の高騰がこれまでよりも抑制されることが期待されるため、イーサリアムブロックチェーンの利便性がさらに向上したと言える。そういった点からも、今回のアップデートを機にDeFiやNFT分野の成長に拍車がかかるのではないかと考えられる。

またイーサリアムは将来的に現在のPoW(プルーフオブ・ワーク)からPoS(プルーフオブ・ステーク)にコンセンサスアルゴリズムを変更する「イーサルアム2.0」のローンチを予定している。

このアップデートもイーサリアムのシステムを大きく変更するものであり、多くのユーザーがその動向に注目している状況だ。

イーサリアムは暗号資産・ブロックチェーン業界において重要な立ち位置を揺るがないものとしている。ネットワークの利便性を向上させ多くのユーザーに利用されることで、イーサリアムの価値はさらに高まっていくだろう。