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Vol.43ニュースから見る暗号資産・Blockchain業界

1月8日(金)メールマガジン配信号より

アジア最大のブロックチェーンカンファレンス「Japan Blockchain Conference」の事務局より提供を受け、業界に関する事務局独自の見解を隔週で配信させていただきます。

〜4万ドル突破で新たな歴史を作ったビットコイン〜

暗号資産の躍進が止まらない。

2021年元旦、ビットコインは300万円付近で推移していたが、1週間経った8日には400万円を超え、非常に重要なラインとなっている4万ドル(約415万円)も一時突破した。

機関投資家や市場の好調ぶりを目の当たりにした新規顧客の参入により、ビットコインに限らず多くの暗号資産に資金が流入している。

一連の価格高騰により、暗号資産市場全体の時価総額もついに100兆円を突破。ビットコインの時価総額は約74兆円にまで膨れ上がり、株式や金(ゴールド)などを含む資産順位においても、中国大手のeコマース・アリババを超え11位にまで上昇した。

同順位において10位に位置付けるテンセントと、9位のFacebookも射程圏に捉えており、このペースでビットコインが上昇し続ければ追い抜くのも時間の問題だ。

今回、ビットコインが4万ドルを突破したという点は極めて重要なことであり、間違いなく今後の暗号資産業界を左右する。

昨年12月にビットコインが史上最高値を更新する前の最高値であった1万9560ドル(CoinMarketCap参照)は2017年12月に記録された。

ここで重要なキーワードになるのがビットコインの「半減期」だ。

昨年5月に迎えた半減期では、ビットコインのマイニング報酬が12.5BTCから6.25BTCへと半減した。

過去を振り返ると、半減期後のビットコイン価格は大幅な上昇を見せる傾向にある。現在の価格を見れば、直近の半減期においてもその証明がなされたということは言うまでもない。

さらに、ビットコインのハッシュレートも半減期以前より上昇していることから、マイニング報酬が減少したにも関わらずマイナーの参入が増加していることがわかる。

これは半減期を迎えたことでそれまでの価格帯ではマイナーは採算が取りづらい状況だったが、価格が高騰したことにより利益を生み出すことが可能になったためだと推測する。

一連の上昇を受け、ビットコインは2回目と3回目の半減期後の最高値を比較した際に、初めて本来の価値が2倍になったと言えるのではないだろうか。

ここから先は誰も体験したことのない未知の世界を歩むため、その都度我々に与える衝撃も大きなものとなるだろう。