2020.12.11
Vol.41ニュースから見る暗号資産・Blockchain業界
12月11日(金)メールマガジン配信号より
アジア最大のブロックチェーンカンファレンス「Japan Blockchain Conference」の事務局より提供を受け、業界に関する事務局独自の見解を隔週で配信させていただきます。
〜進化していく暗号資産のブロックチェーンプロジェクト〜
近頃、著名な暗号資産に関するプロジェクトの動きが活発となっている。
時価総額順位2位のイーサリアムは、次世代ブロックチェーン「イーサリアム2.0」の初期段階となるフェーズ0を1日にローンチした。
イーサリアムホルダーにとってみれば、待望の第一歩を踏み出したと言える。
イーサリアム2.0ではアルゴリズムがPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に変更されるほか、スケーラビリティの向上などが見込まれている。
また、そのイーサリアムに次ぐ暗号資産であるリップルも新プロジェクトの本格始動に向けリップルホルダーに対するエアドロップを行う。
エアドロップされるのは「Sparkトークン」と呼ばれる暗号資産で、日本時間2020年12月12日の午前9時にリップルの保有量がスナップショットがされ、それに準じた量が付与される。
このSparkトークンはリップルの分散型台帳技術であるXRP Ledger(XRPL)上にスマートコントラクトを実装する「Flare Networks」プロジェクトで利用される。
送金速度と手数料の安さを売りにしているリップルにおいてスマートコントラクト機能が追加されれば、非常に多くの利用ケースが増えるのではないだろうか。
リップルは国内において非常に人気な暗号資産だ。それだけに、エアドロップされるSparkトークンへの注目度も非常に高いと言える。
そして年明けすぐにはネムの次世代ブロックチェーン「Symbol」のローンチが控えている。
このプロジェクト自体は昨年からローンチに期待感が高まっており、プロジェクトの概要や名称、またローンチ時期の大幅なずれ込み等はあったが、いよいよそのベールを脱ぐ時が来たと言えるだろう。
こちらもリップル同様、トークン付与が行われる予定で、ローンチ直前にはさらに熱気が高まっていくのではないだろうか。
現在、2017年に匹敵するような好調ぶりを見せている暗号資産市場だが、これらの銘柄が市場に与える影響は非常に大きい。
さらには、各プロジェクトのアップグレードが進んでいくことにより、ブロックチェーンの普及も進んでいくことだろう。