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Vol.38ニュースから見る暗号資産・Blockchain業界

10月30日(金)メールマガジン配信号より

アジア最大のブロックチェーンカンファレンス「Japan Blockchain Conference」の事務局より提供を受け、業界に関する事務局独自の見解を隔週で配信させていただきます。

〜熱気が渦巻くビットコイン。動き出した過去最高値更新への道〜

10月もまもなく終わり、肌寒さを強く感じるようになった。そんな中、暗号資産市場は今まさに熱気を増しつつある。

大手決済企業のPayPalが正式に暗号資産市場への参入を表明すると、市場は大きな盛り上がりを見せた。特にビットコインの上昇はめざましく、近頃は独歩高という状況も度々見受けられるほどだ。

10月に入りビットコイン価格は多くのポジティブ要素によって支えられている。

大幅上昇のきっかけとなったSquare社によるビットコインの大量購入をはじめ、あらゆる企業が資金準備の一環でビットコインを購入する動きを見せている。

さらには、JPモルガンなどの金融機関が発表したビットコインへの関心度が高まっているとのレポートも市場に好影響を与えていると言えそうだ。

また冬に季節が移り変わるにつれて新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されていることもあり、金(ゴールド)などと同様にリスクヘッジとしてビットコインに注目が集まっている可能性もあるだろう。

直近で控えている大規模なイベントとしては米大統領選が挙げられる。

民主党候補のバイデン氏が優勢との見方が強まる中、欧米の株式市場の値動きは激しさを増している状況だ。

欧州での新型コロナウイルス感染拡大も要因の1つとなっているが、大統領選の結果次第ではさらなる大幅変動の可能性も十分考えられる。

今年の3月を振り返ると、世界各国の株式市場は大荒れとなり、暗号資産市場も例外なく悲惨な結果となった。

再び同じような状況が生まれるかは不透明だが、少なくとも他の金融資産と比べ暗号資産は圧倒的な巻き返しを見せていることを踏まえると、むしろ今度は世界市場を救うような活躍を見せるのではないだろうか。

今後のビットコインに対しては期待と不安は入り混じる状況ではあるが、現状の推移は非常に好調なものに見える。

2017年末に記録した過去最高値の更新を見据え、重要な局面を迎えていると言えよう。