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Vol.26ニュースから見る暗号資産・Blockchain業界

5月8日(金)メールマガジン配信号より

アジア最大のブロックチェーンカンファレンス「Japan Blockchain Conference」の事務局より提供を受け、業界に関する事務局独自の見解を隔週で配信させていただきます。

〜半減期間近のビットコインと価格上昇要因〜

ビットコインの半減期まであと僅かとなった。
先週にはビットコインは約2ヶ月ぶりとなる100万円に到達。
そしておよそ1週間後の8日未明には、節目となる1万ドルにまで届いた。
半減期を意識した価格推移であることは言うまでもないが、ここ2週間の価格上昇要因になったのはNYダウやロンドン市場といった世界経済による影響が非常に大きかったように映る。
中国の次に感染拡大の中心地となった欧州で規制緩和が進みつつあることなどが株価に好影響をもたらしているようだ。
一方で、ビットコインをはじめとした暗号資産にとって独自推移につながる要因もある。
インドの中央銀行であるインド準備銀行(RBI)による暗号資産取引禁止措置が3月に違憲と判断されて以降、初めて新たな暗号資産取引所が誕生した。
インドでは最高裁による違憲判断がされてから暗号資産取引が急増しており、今後より暗号資産取引を含む関連事業が活発になることが予想される。
また、先日マネックスグループが連結決算を発表し、暗号資産事業において初となる黒字になったことがわかった。
世界的に在宅者が増加し、取引量やボラティリティの上昇が業績に影響したと分析していることから、暗号資産に対する需要の高まりが日に日に強まっていることがわかる。
新型コロナウイルスの感染拡大と半減期により、ビットコインに対する関心は今までで最も高い状態だ。
半減期直前と直後は多少ボラティリティが激しくなる可能性があるため、その動向を注視する必要はある。
しかし暗号資産に対する関心度の高さを踏まえて中長期的に市場を見れば、今の暗号資産市場はポジティブな状況下にあると言っていいのではないだろうか。