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Vol.13ニュースから見る暗号資産・Blockchain業界

11月1日(金)メールマガジン配信号より

アジア最大のブロックチェーンカンファレンス「Japan Blockchain Conference」の事務局より提供を受け、業界に関する事務局独自の見解を隔週で配信させていただきます。

〜習近平主席による『ブロックチェーン推進発言』の余波〜

先週25日に中国の習近平国家主席が「ブロックチェーン技術導入の加速化」を指示し、その影響で暗号資産は軒並み大幅に上昇。
ビットコインは最大40%上昇し、中国発の暗号資産も安定して価格を上げていった。
まさに『ハロウィン・パンプ』ならぬ、『チャイナ・パンプ』が巻き起こった状況だ。
執筆現在では全体的に落ち着いた相場動向となっているが、中国関連の続報次第ではさらなる相場変動が起こる可能性は少なくない。
習主席の姿勢を鑑みるに、金融・経済分野を中心にブロックチェーン技術の導入を推し進め、世界におけるブロックチェーン・デジタル通貨分野での優位性を示したいといったところだろう。
いずれにせよ、中国は名実共に現時点での『ブロックチェーン先進国トップ』の地位を手に入れた状況だ。
一国のトップ、ましてや世界経済に多大な影響を及ぼす中国の意思表明は、各国にとっても他人事では済まない。
特に対立が深まるアメリカとしては、なんとしても中国だけには先を越されるわけにいかないといった心情があるはずだ。
習主席の発言は、ブロックチェーン技術の覇権争いのゴングを鳴らした形となりそうだ。