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2022年の国内株式は? – 金融のプロが教える“経済の見方” 第3回

日経平均から見る今後の日本の株式市場

米国株式市場はFRB(米国連邦準備理事会)の金融引き締めに向けた強い姿勢や中国での都市封鎖(ロックダウン)が北京など他の都市へも広がりそうな懸念を受けて、NYダウ平均で4月22日に▲981.36ドルの下落。さらに26日には▲809.28ドルの下落となりました。

今週の国内株式市場は、先週末の米国株式市場の下落を受けて、25日は▲514.48円の下落、27日は▲313.48円下落となっています。

さて、それぞれの市場で見られるように、今年に入ってから株式市場の1日の値動きは非常に激しくそして大きくなっています。年初に「今年の株式市場は乱高下になるかもしれません」とセミナーでお話をしていましたが、思っていた以上の乱高下となっています。

2022年1月~4月(直近)での日経平均株価の前日比(値幅)が500円以上の日を見ると下記のようになります。

終値前日比(値幅)
1月6日28487.56円▲844.29円
 12日28765.66円+543.18円
 19日27467.23円▲790.02円
 28日26717.34円+547.04円
2月14日27079.59円▲616.49円
 16日27460.40円+595.21円
 25日26476.50円+505.68円
3月4日25985.47円▲591.80円
 7日25221.41円▲764.06円
 10日25690.40円+972.87円
 11日25162.78円▲527.62円
 17日26652.81円+890.88円
 23日28040.16円+816.05円
4月13日26843.49円+508.51円
 25日26590.78円▲514.48円

このように、前日比で500円以上動いた日は、上昇8回・下落7回もあり、今年の株式市場の特徴となっています。

昨年来、米国を筆頭として世界的に進むインフレの動きに加え、2月後半からウクライナ戦争がはじまり、さらに中国でのコロナによる都市封鎖拡大と懸念材料が続いており、折に触れそれらの話題に一喜一憂しているマーケットとなっています。

これまでの日経平均株価の推移を見ると、年初1月5日に29388.16円と今年の高値を付けた後は調整局面に入り、3月9日に24681.74円と安値を付けました。その後、年度末に向けた動きから堅調な地合いとなり、3月25日28338.81円まで戻していますが、再度調整局面に入っており、年初から徐々に下値を切り下げる展開となっているのがわかるかと思います。

引用元:日本経済新聞

チャートは週足での表示で13週、26週、52週の移動平均線を3本入れたグラフとなっています。注目していただきたいのは、このうち2本の移動平均線が年初にクロスしていることです。

これはいわゆるデッド・クロスです。国内株式市場は、ウクライナ戦争が始まる前から調整が始まっていたようです。

ただ月足のチャートで見た日経平均株価は、12ヵ月と24ヵ月の移動平均線はデッド・クロスは起きていません。

引用元:日本経済新聞

高値を付けた後の調整は、10ヵ月前後続くことが多いようですが、今回の高値は2021年9月14日の30795.78円ですので、今年の6月あるいは7月ころまで続くかと思われます。

ウクライナ戦争、インフレ、中国ロックダウン、国内のコロナ対応など懸念材料がどのように進んでいくのかによりますが、GW以降に国内株式相場は底固めを始め、6月あるいは7月の頃より上値づたいを始めるのではないかと考えています。

これより暫くは底固め相場を確認しながら、投資機会を窺う姿勢を続けるのがポイントと考えています。

Profile ◉倉本 佳光(くらもと よしみつ)
慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、山一証券株式会社に入社し金融業界でのキャリアをスタート。
その後メリルリンチ日本証券株式会社、岡三アセットマネジメント株式会社で手腕を発揮。
これまでにリテール及び機関投資家への営業、上場企業の資金調達、IPO、M&Aなどの業務を担当し、現在では「株式会社J-CAM」にて総合的な金融コンサルタントとして活躍している。

                                   
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