月間暗号資産

  • HOME
  • COLUMN
  • Vol.33 リップル信者・鈴木 宙の「仮想通貨500万円が50万円になりました」

Vol.33 リップル信者・鈴木 宙の「仮想通貨500万円が50万円になりました」

〜ピンチをチャンスに! でもマスク2枚って…そりゃないだろ。〜

4月1日のことだ。
「安倍首相が国内の全世帯に布製マスク2枚の配布を表明」というネットニュースを見た。
最初、エイプリルフールネタかと思った。
水面下では、コロナ対策について着々と計画は練られているのだろうけど、とりあえずマスク2枚って…。
先進国の中には、すでに数万円から数十万円の支援策を発表しているさなか、日本はマスク2枚ってショボすぎるにもほどがある。

それ以前にも「お肉券」や「お魚券」「お寿司券」など、とんでもないコロナ支援策の案が政府内から出ていた。
これは、もしやコロナ対策を理由とした、ビーガンの人に対する嫌がらせなのか? と、思ったほどだ。

色んなしがらみがあるのだろうが、最近の自民党は迷走している。
しかし先日、れいわ新選組の山本太郎が支援策として発表した「国民全員に一律現金20万円を支給」も、国の財政状況を考えているのか疑問だ。

そもそも国の支給案が「1世帯につきマスク2枚」って、4人家族はどうするのか?
ビッグダディの家みたいな大家族はどうなるのか? マスク2枚が家に届いたとたん家族内で奪い合いになりそうだ。
ただ、ああいうワイルド系の育て方をされている子供は免疫力が強そうな気がする。

僕自身は、本音を言うとマスクよりもお金が欲しい。誰だってそうだろう。てか、お金さえあれば、マスクはamazonとか通販で買える。
ただ、貧困層から富裕層まで一律に同額を配るのもどうかと言う議論も出ているし、収入や資産を基準に支給額を分けるのも時間がかかる。

我が「月刊仮想通貨デジタル編集部」の上司は、支援策に「とりあえず家賃の援助だ」と言っている。
確かに、最低限生きていくためには「衣・食・住」の中でも、「住」を意味する家の部分は重要だ。
食べ物はギリギリ切り詰められても、家賃は切り詰められない。
今より安いところに引っ越そうとしても敷金や礼金、引っ越し代などで数十万円はかかる。
ただ、現金の支給は「貯金に回す人がいる」と反対している大臣もいて、そういうのが政府の支援策の決定を遅くさせているのではないか?
僕が思うのは、日銀がブロックチェーン技術のステーブルコインを発行して、使い道は「家賃限定」の手当てにすれば解決する。
ブロックチェーン技術を使えば発行から支払いまでを追跡でき、使用期限が来れば使えないようにすればいい。
非現実的なのは承知だが、それくらいの改革案を出さないと、保守的な日本人は海外からどんどん遅れを取る。
アメリカも、支援策として電子マネーでの支給を検討していることが、先日CNNで報道された。

仮想通貨取引所「GMO」が、日本円に連動したステーブルコイン「GYEN」を今年上半期に発行を予定しているが、それを使ってもいい。
もう、利権争いをしている状況ではない。多少の不公平が出ても、とりあえずは感染者の拡大を最低限に抑え、失業者を援助するべき段階だ。
コロナ感染流行の影響で困窮している人がたくさん出ているのだから、とにかく最低限のセーフティネットである家賃の支援策を出して欲しい。
別にステーブルコインじゃなくても、普通の電子マネーや現金でも構わない。
でも、デジタルマネーで支給すれば、政府が推進しているキャッシュレス化が一気に国内で普及することも期待される。ピンチをチャンスにすべきだ! 
もちろんデジタルマネーの発行はセキュリティの問題や本人確認など、いろんな課題がある。
でも、どうせ、現金で渡しても裏技を使って不正受給をする人は間違いなく出てくる。
野党も、森友問題の追及とかもう二の次にして欲しい。

エイプリルフールの日に「マスク2枚支給」という逆に嘘であって欲しい発表をした日本…。
それに比べ仮想通貨の時価総価格ランキングサイト大手「コインマーケットキャップ」は、トンチが効いていた。
この自粛ムードの中、4月1日のエイプリルフールに「TPT(トイレット・ペーパー・トークン)」なるものを「0位」としてビットコインの上に表示させていた。
しかも記事執筆時点で1TPTの価格は1.64$と値段も付いている。
一瞬、エイプリルフールのジョークなのも気づかなかった。もしかして世界中でトイレットペーパー不足が深刻化しているのかと思った。
ホワイトペーパーまであって、トイレットペーパーの歴史からデジタル資産化する理由までが書かれている。
なんでも、TPTを購入すれば、オンラインでトイレットペーパーが購入でき、外出によるコロナ感染リスクも防げるという。
この停滞ムードの世の中、これくらいの面白い悪フザけは許容範囲内だ。

僕も、相当コロナの流行でダメージを食らっている。
正直、この1ヶ月、コロナの感染が怖くて六本木や歌舞伎町のキャバクラにも行っていない。
キャバクラは密閉された空間なので、一人でも感染者がいたらクラスターが発生してしまう。
4月1日から、「行政の自粛指導」を受け、都内のキャバクラは続々と休店しはじめた。
実際、SNSを検索すれば、どこのどの店がコロナで大量感染したという話がチラホラでている。
客離れを恐れ、店側が公表を拒んで、表沙汰になっていないところもある。
僕自身、今年に入って数十万円つぎ込んで、ようやくデートの約束までこぎつけたキャバクラ嬢とのデートが延期になってしまった。
このままデートがうやむやにされないか心配だ。

現実世界は、今や戦後最大の危機なのは間違いない。
せめてバーチャルな仮想通貨の世界だけでも…昨年のゴールデンウィーク前後の価格上昇のように今年も明るい材料が欲しい。

Profile
文◉鈴木 宙(すずき・そら)
アメリカ・ワイオミング州で幼少期を過ごす。小学生の時、誕生日に買ってもらったマッキントッシュでプログラミングに目覚めるも、親の事業の失敗により日本に帰国。それ以来、原稿は手書きで書くのが信条。
小学生の時に市内のポートボール大会で優勝し、この競技で世界一を目指すことを決意する。
しかし、中学にはポートボール部がなく、バスケ部に入るも仮入部の段階で突き指をし、部活を断念。演劇部に入る。
とはいえ、演劇部には僕1人しか部員がおらず、3年間1人芝居を余儀無くされる。高校卒業後は、演技の勉強をするためにハリウッドで修行。だが、お金が続かなくなり帰国。その後、3年間、かしわもち工場で、もちに葉を巻きつける仕事をして100万円稼ぐ。そのお金を元にアメリカ・ペンシルバニア州に再度ダンス留学。
このとき、路上でダンスの練習をしていたら、サトシナカモトと出会い仮想通貨に魅了される。でも、後にそのサトシは偽物の詐欺師だったと判明。「ダンサーズコイン」なる偽物の仮想通貨を数十万円買わされて無一文になり帰国。
色々あった後、「仮想通貨で失った金は仮想通貨で取り返せ」を信条にリップルに投資。しかし購入後、大暴落。だが未だにリップルの可能性を追い求めているリップラー。
現在はフリーのライターとして活動すると同時に「月刊仮想通貨デジタル」の記事編集、執筆を手掛けている。
Twitterアカウント→ @sora50050