月間暗号資産

前田真実果の“暗号資産投資はじめてみました!” Vol.51

いつもお読みいただいている方も、初めて来たよという方も本コラムにご関心いただきありがとうございます。今回はなんと! 記念すべき1周年回です! 昨秋から始まり、暗号資産(仮想通貨)を取引したことがない、むしろ知識ほぼゼロの初心者がやってみたらどうなるかということで続けてまいりました。ここまでお付き合いいただきありがとうございます。

今回はそのまとめとして、私が学んだことや感じたことをお伝えしていきたいと思います。

1.私の収支 – 得したの? 損したの?

まずは実際に運用してきた暗号資産(仮想通貨)の収支について。やっぱり一番気になる点ではないでしょうか? 結局もうかったのか? ソンしたのか?って! それは毎週のように変わっていくのですが……これまでの私の売買の歴史を振り返ってみましょう。

2020年
11月
・bitFlyer口座開設
・ビットコイン1万円分購入…BTC140~190万円台推移
・ビットコイン9万円分購入
12月
・リップル5万円分購入…12月初60円台→後半20円台後半に!
・SBI口座開設
・リップルをbitFlyer→SBIに移動
2021年
1月
・ビットコイン購入…取引所を利用。300万円台推移(一時400万円突破)
・リップルを売却しイーサリアム購入
4月
・ベーシックアテンショントークン約3万円分購入
8月
・ビットコインを崩してイーサリアム購入…BTC400~500万円台推移
10月現在…BTC700万円台突破、XRP130円台

元本は日本円で10万円。bitFlyerさんに2回に分けて投入し、SBIさんで5万円分のリップルを購入しました。その後手持ちの暗号資産(仮想通貨)を売却しイーサリアム、ベーシックアテンショントークンを購入しました。2つの口座の金額を合わせて約15万円。現状約5万円の利益が出ていることになります。

こうやって見るとけっこう取引してきたなぁと思うのですがどうでしょうか!? ほかのユーザーさんがどんな頻度で売買されているか分からないのでなんとも言えないのですが、2つの口座を開設し、ビットコイン、リップル、イーサリアム、ベーシックアテンショントークンと、複数の銘柄を所持してきました。

毎週浮き沈みがありましたが、こうしてみるとビットコインが順調に上がっているようにみえます。昨秋100~200万円台から今年の始めに300万円台に入り、夏には400~500万円台、そして現在は700万円を突破。その時々で上がり下がりがあり、ついこの間も世界経済に影響を及ぼしかねない事件があり、もはやこれまでか……と思う場面もありました。この価格の振り幅も暗号資産(仮想通貨)の大きな特徴と学びましたね。

2.暗号資産(仮想通貨)の価値とは?

価格の浮き沈みには様々な理由がありましたが、中でも大きな価格の変化を以下に抜き出してみました。

2020年
3月ビットコイン大暴落(50%下落)40万円台に。
5月ビットコイン(発行量)半減期
12月リップル大暴落
2021年
1月ビットコイン3万ドル突破(11月購入時から約2倍)
4月ビットコイン約700万円に
10月ビットコイン再び約700万円に。
▷11月ビットコイン大幅アップデート

イーロン・マスク砲だったり、最近では中国大企業やアメリカのデフォルト問題による下落、逆にビットコイン法定通貨化やETF承認など上昇要因もありましたが、資産保護の動きに付随する価格の上下というのが興味深いポイントだと思いました。昨春ビットコイン(他の暗号資産も)が大きく価格を落としたのは新型コロナによるものでした。人々が経験したことがないほどの事態に直面し、暗号資産(仮想通貨)のように新しく不安定なかたちでなくもっと確実性のあるかたちに資産を変える動きが広まったのです。

一方でビットコインをデジタルゴールドと捉え、資産保護の目的で所有する動きもあります。現状はこちらのほうが優勢なのではないでしょうか。
貨幣の機能は以下の3つとされています。

暗号資産(仮想通貨)はこれらを満たしていないという議論があります。あまりにも価格変動が大きく普遍的なモノの価値を決められない、現状決済手段としてほとんど使われていないというものです。しかし③の価値貯蔵という点に関しては、上記のように実際に資産保護の目的で所有する動きがあるのなら、保存手段として使われているという見方ができると思います。

②に関してはとくに日本ではほぼ機能していないと言ってもいいと思いますが、法定通貨化された国もあり理論上は貨幣と同レベルと言えそうです。決済手段としての機能を満たすことは今後の暗号資産(仮想通貨)にとってとても重要なことだと感じます。先日焼肉店で使えるフォビトークンの例を挙げましたが、やっぱり生活の中で使えることが一番身近に感じられますよね。PayPayやLINE pay、メルペイ、楽天ペイ……出始めた頃は、何か新しいよく分からないものが出てきたなという感じでしたが、今や毎日の生活に欠かせないものになりました。暗号資産(仮想通貨)とそれらを同じように考えてよいのか少し迷いますが、決済手段として広まりユーザーが拡大すれば、既存の貨幣価値が変わるほどの力を暗号資産は秘めているのではないかと感じます。

3.これからやる方へ

再三このコラムでも述べてきたように暗号資産(仮想通貨)は浮き沈みが激しいです。日本円で二桁万円台から700万円台という夢のような倍率で上昇することもあれば、制度上の問題で行く末を閉ざされかけ暴落……といったこともあります(某リップル氏。でも今は100円台前半で持ち直しているのでなんとも言えませんね)。ですのであまり熱くなって投機的になりすぎるのは危険です。でも世の中の経済状況がダイレクトに反映されるので、それに伴う推移を見つめるのはおもしろいと思います。収入に見合った範囲で、私のように少額から始めてみるのもいいかもしれませんね! いくらまで、と自分の中で限度を決めたり。

取引所によって取り扱い銘柄や手数料、実施されているキャンペーンが異なるので、よろしければ編集部のおすすめもチェックしてみてください。

おすすめ暗号資産取引所6選

こちらに私の使用している取引所が入っていないのが気になりますが……。

4.私のNFT!?

気がつけば一年。光陰矢の如しでございます。ほんとに……。暗号資産(仮想通貨)を資産を増やすためのものということ以外に、その技術にも興味が湧きました。理解するのがとても難しいのですが、モノの唯一性の担保というはこのコラムをやっていく中でおもしろいと思ったことの一つです。 NFTですね。NFTを使ったスポーツチームのファンサービスやアート作品について取り上げてきましたが、なななんと! 私自身のNFTが出る!? 出ます!
作ろうと思えばマミカトークンもできるんだよーなんて話をした回もありましたが、本当に自分のNFTが出るなんて……。世の中私が思うよりも暗号資産は広まっているのかも。

というわけで! 次回は私のNFTについて? の回にしましょうか!

皆さん引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします! 月刊暗号資産TwitterやInstagramもありますので、ご感想や知りたいこと、取り上げてほしい内容等ぜひお寄せいただけたらうれしいです!

Profile ◉前田 真実果(まえだ まみか)
京都府出身。
レースクイーンやモデルとして活躍し、雑誌・ラジオ等に多数出演。
Adobeソフトの使用に長けており、DTPエキスパートなどを保有する「DTPできる系レースクイーン」。
現在はスーパーGTに参戦するKONDO RACINGのレースクイーン「リアライズガールズ」のメンバーとしても活動中。

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