月間暗号資産

前田真実果の“暗号資産投資はじめてみました!” Vol.50

前回は新しく「ETF」について勉強しました。いーてぃーえふ、皆さん覚えていますか? 株式と同じように証券取引所で取引ができる投資信託のことで、「ビットコインETF」がアメリカで承認に向かっていることに注目が集まっていました(詳しくは前回のコラムをご参照ください)。
そのビットコインETFがなんと、晴れて承認されたそうです! おめでとうございます!

そして今回でこのコラムが節目の50回目を迎えることができました! いつも読んでくださっている方々、時々読んでくださっている方もありがとうございます! もしよかったら隣の席の方にも(何の設定)本コラム並びに月刊暗号資産本誌をおすすめいただけるとうれしいです!

暗号資産業界的にも私個人としてもうれしいことが立て続けに起きているなかで、収支もいい調子で上がってきていますよ〜。ではさっそく見ていきましょう!

前週と比べ約1万7,000円のプラス! 好調な市場の波に乗ってしっかりとプラスを重ねることができました。
このコラムを書いている時点でのビットコインの価格は約730万円! 過去最高値を更新し、700万円台をキープしています。

しかしこれは「日本円」に限ったことで、コラム執筆時点では、ドル建での更新はまだしていないのです。これは円安が進んでいるから。
現状ビットコインのほぼ最高値である6万5000ドルは約744万円。半年ほど前に最高値を更新した時の1ドルは約108円。その時の日本円での最高値は約700万円ほどでしたので、いかに円安が進んでいるか分かりますね。

今回、日本の金融庁にあたるSEC(証券取引委員会)に承認されたのはProSharesという企業が発行するビットコイン先物ETFというもの。ニュースを見てみると、どうやら今私が行っているように、現物のビットコインを取引するものとは少し違うみたい。

この先物取引、簡単に説明すると「将来決められた期日に行う特定の商品の売買を、現時点で数量や価格を決めて取引するもの」になるそうです。先物取引の市場は「予測市場」とも言われているんですって。
なので、今回承認されたものを整理すると、「証券と同じように取引でき、将来的な期日をもとにビットコインの売買契約を行う投資信託」というかたち、ですかね。

うーん、未来とか予測とか言われるとふわっと感じられて実感が湧かないのでちょっと苦手な部類です……。
現物のビットコインETFが非常に待ち遠しいですが、これはまだ時間がかかるそう。前回も触れましたが、市場拡大という意味でも重要な意味があると思いますし、今後の暗号資産界にとって明るい展望をもたらしてくれそうです。

暗号資産決済を広める取り組み

よく私がコラム内で「実現したらいいなぁ」と言っているものとして、「暗号資産(仮想通貨)決済」がありますが、最近これを促進させるような取り組みが始まったそう。それは日本でも暗号資産(仮想通貨)取引所サービスを提供していて、なおかつ世界各国で活動する取引所、Huobiさんが発行するフォビトークン(HT)を用いたもの。これまで何回か触れてきたバイナンスコイン(BNB)と同じように、暗号資産(仮想通貨)取引所が発行する暗号資産(仮想通貨)です。

ちなみにどういった取り組みかというと、このフォビトークンを使って焼肉店で決済ができるそうです。これだけだと普通の暗号資産(仮想通貨)決済ですが、なんとこの取り組みでは「フォビトークンの価格でサービス内容が変わる」という特徴があります。
ん? どういうこと? 例として、100円のものをビットコインで買うとした場合で考えてみましょう。

従来の暗号資産(仮想通貨)決済では100円のものに対し、その時のビットコイン価格に応じてビットコインの数量を決めてお店の人に支払っています。しかしドルや円などの法定通貨と比べて暗号資産(仮想通貨)は価格が乱高下しやすいです。そのたびに数量を変えていたら大変ですよね(決済で利用しやすい仕様がウォレットなどで施されているようですが)?

今回のフォビトークンを使った取り組みでは各サービスに対し1HT、10HTと、暗号資産(仮想通貨)の数量をベースにした価格設定を行うようです。これによって、支払う側はあくまでも決められた数量の暗号資産(仮想通貨)を送金すれば済みますし、受け取り側も法定通貨ベースで売り上げを計算する時、「この時のフォビトークンは〇〇円だったな」と、すぐに判別することができるのかなと思います。ただし、お客側としては価格によってサービス内容が変わりますし、店員さんとしても常に暗号資産(仮想通貨)の価格を気にしてサービスの内容を考えないといけなくなるので、その点はやっぱり大変かも……。

今回は焼肉店での取り組みということで、たぶん肉の種類や部位、枚数などが変わるんだろうなと想像していますが、一度行ってみて暗号資産(仮想通貨)決済の感覚を体験してみるのもいいかもしれないなと思いました。

 

今回は以上です。
節目のタイミングでビットコインの価格も上がり、暗号資産(仮想通貨)業界にとってポジティブな動きがあったりと、いい報告ができてよかったです。10月もあと1週ありますし、まだまだ価格が上がる余地はあると思いますので、ビットコインだけでなくアルトコインにもがんばってほしいですね!

それではまた次回お会いしましょう〜!

Profile ◉前田 真実果(まえだ まみか)
京都府出身。
レースクイーンやモデルとして活躍し、雑誌・ラジオ等に多数出演。
Adobeソフトの使用に長けており、DTPエキスパートなどを保有する「DTPできる系レースクイーン」。
現在はスーパーGTに参戦するKONDO RACINGのレースクイーン「リアライズガールズ」のメンバーとしても活動中。

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