月間暗号資産

前田真実果の“暗号資産投資はじめてみました!” Vol.49

前回のトピックはビットコインが「デジタルゴールド」と称される理由についてでした。中国企業やアメリカ政府のデフォルト問題など、世界経済に影響しそうな事案があり、暗号資産(仮想通貨)市場への影響も気になるところでした。このうち米国政府のデフォルトは回避され、株式市場はひと安心でしょうか。

前回コラムを執筆していた時のビットコイン価格は約620万円、イーサリアムは約40万円でした。年内最高値更新なるか!? という勢いでしたが、そんな現在の市況を受けての私の収支はこちらになります。

今回は横ばいといったところですね。ビットコインの価格は約645万円、イーサリアムは約41万円。前週と比べればそこまで変化はないかもしれませんが、今月1日のビットコイン価格は500万円を切っていましたし、イーサリアムも30万円を少し上回った程度でした。そう考えるとよくここまで価格が上昇したなぁと思います。何度も言っていますが、暗号資産の価格変動幅はすごいですね……!

これほどまでに価格が上がったのは、先週も触れたように、①10月は暗号資産(仮想通貨)価格が上昇しやすい傾向にあること。②世界的なインフレ懸念から資産保護の動きが強まっていること。これらが挙げられますが、どうやらもう一つ考えられる要因があるみたい。この要因の動向次第では暗号資産(仮想通貨)価格も大きく変わる可能性が非常に高いとのことで、今回はこれに触れていきたいと思います!

暗号資産市場にも影響を与えるビットコインETFって?

実は先週の時点ですでにこのワードがかなり出てきて気になってはいましたが、難しそうな予感がして、いったん放置していました。その名は「ビットコインETF」。

今アメリカで期待されているらしいんですが、「いーてぃーえふ」とは??
日本語にすると「上場投資信託」だそうです。「投資信託」の一種で、証券取引所を通じて取引するものを指すそう。
投資信託は投資家からお金を集めて、それを株式や他の商品に投資して得た利益を投資家に還元するもの。そしてETFは、株式と同じように証券取引所で取引ができる投資信託。つまり、今回取り上げるビットコインETFとは、投資家からお金を募り、集まった資金の投資先にビットコインを含んだ投資信託ということになります。ちょっと複雑な感じがしますが説明になったかな?

ではなぜこのビットコインETFの承認が重要なのかというと、その理由の1つはビットコインの市場拡大です。暗号資産(仮想通貨)の取引は当然ではありますが、暗号資産(仮想通貨)市場でのみ取引されますよね。暗号資産(仮想通貨)取引所では株式などの証券取引はできません。そして証券取引所でも暗号資産(仮想通貨)取引を行うことはできません。つまり、2つの取引所はそれぞれ独立しています。

しかし、今回のビットコインETFのように、証券取引所で間接的にビットコインへ投資できるようになったらどうなるでしょうか? 例え暗号資産(仮想通貨)取引所に口座を持っていなくても証券取引所の口座があれば取引できるので、市場参加者が増えますよね。しかも暗号資産(仮想通貨)市場よりも株式市場の方が大きく、取引している方も非常に多いので、そこから人が流れてくることも考えられます。

そしてもう1つ重要なのは、これまでアメリカでビットコインETFが承認されたことはないということです。
皆さんもご存じの通り、暗号資産(仮想通貨)の価格変動は非常に激しいです。そうなると投資家保護が難しいとのことで、これまで日本の金融庁にあたるSEC(米証券取引委員会)という組織が承認を見送ってきたそうです。
でも海外に目を向けてみると、カナダやブラジルではビットコインETFの他にもイーサリアムETFなどがすでにあるのだとか。これが直接的な理由ではないようですが、SECはビットコインや他の暗号資産に関連したETFの承認に対し以前より前向きになったみたい。

アメリカは世界の金融の中心地でもありますし、それだけ大きな市場が暗号資産(仮想通貨)市場に入ってくるとなると、価格に大きな影響を及ぼすと言われる理由が分かる気がします。

 

今回は以上です。
アメリカでビットコインETFが承認されれば、きっとビットコインだけでなく暗号資産(仮想通貨)市場全体が盛り上がると思いますし、ぜひ承認の方向に向かってほしいですね。

次回はついにこのコラムが節目の第50回を迎えます! そして51回目の更新で約1年になります。早いものですね……。まさかここまで続くと思っていませんでしたが、これも読者の皆様あってのことですね。いつもありがとうございます!

これからさらに暗号資産(仮想通貨)価格が上がって、私の収支も伸びることを祈っています!

Profile ◉前田 真実果(まえだ まみか)
京都府出身。
レースクイーンやモデルとして活躍し、雑誌・ラジオ等に多数出演。
Adobeソフトの使用に長けており、DTPエキスパートなどを保有する「DTPできる系レースクイーン」。
現在はスーパーGTに参戦するKONDO RACINGのレースクイーン「リアライズガールズ」のメンバーとしても活動中。

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