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Vol.23 リップル信者・鈴木 宙の「仮想通貨500万円が50万円になりました」

〜がんばれ!ニッポン!〜

今年1月3日から始まったアメリカとイランの間で起きた衝突。
あれから約2週間、ビットコイン価格が約75万円から約95万円に上昇している(記事執筆時点)
この上昇要因は諸説あるが、アメリカとイランの情勢不安のせいで投資家たちが資金をビットコインに退避させている説が有力だ。
こりゃ、女房を質に入れてでもビットコインを買いまくらなければ!(私は独身だけど)

そう思っていた矢先、実は、先週、思いがけない収入があった。
某タレントさんをインタビューするだけで200万円のギャラの仕事が広告代理店から舞い込んできたのである。しかも、仕事の依頼は直接会ってでも、電話でもなく今時ショートメールでやってきた。

ショートメールには「ギャラ200万円の案件があるので連絡ください」とだけ書いてあった。

仕事の依頼をしてきた人は知人だったが、初めての取引する会社の上、200万円の仕事の依頼がまさかのショートメール。さらには、出版不況のこのご時世。
あ、怪しい。しかも、そんな高額のお金を一個人で扱うのは不安すぎる。
だが、ダメ元で、ギャラの半金(100万円)を先にもらう条件にしてもらったら、簡単にOKが出たのである。
一応、打ち合わせと称して、その代理店に行って探りを入れたら、恵比寿の大きなビルのワンフロアにあった。いわゆるITベンチャー起業だった。

こんなゆるい会社あるのか? 何かの罠か? 
ただ、昨年末、この知人の代理店の人間に10万円分くらい接待してあげたら喜んで「今度、100万レベルの仕事を取ってきます」と言っていたので、あながちウソとも思えない。

一応、インタビューのブッキングを頼まれた某タレントさんに連絡したら依頼を何とか受けてくれた。それを代理店に伝えたら翌日には100万円が振り込まれていたのである。スピードが命の時代ではあるが、こんなに早く稟議が通るとは思わなかった。

ま、100万円といえど、数日前まで考えてもいない金。どうせ、あぶく銭だ。振り込まれた当日に、六本木のキャバクラでシュワシュワとシャンパンを開けてしまった。
そして帰り道、酔った勢いもあってキャバで使ってしまった10万円を除いた90万円を某仮想通貨取引所に突っ込んだ。目的はビットコインの購入である。

…そこから1週間経った今日(記事執筆時点)、ビットコイン価格は先週の85万円から10万円上がり95万円になっている。もはや買い時や売り時が見えない。とりあえず100万円になったら利確しようと思っていた。
現在、正確には計算していないが、10万円前後の含み益が出ている(はずだった)。
ちなみに、私が取引に使っている某仮想通貨取引所はチャートが見にくいので、毎日、別の仮想通貨取引所アプリのチャートでビットコイン価格の推移を見ている。
それが、それが…今回のアダとなった。

なんと先週、酔っ払った勢いで、某取引所に入金していたあの90万円をビットコインに交換するのを忘れていたのである。
要するに、僕が使っている取引所に90万円分の日本円が残ったままだった。
ガーーーーーーン。
たかが、5万円や10万円(あったはず)のビットコインの含み益で気持ちが大きくなっていた小市民の私は、手持ちの金25万円くらいをこの一週間、歌舞伎町や六本木で散財していたのだ。

そう今回、私はビットコインで全く稼いでなく、ただ、お財布に入っていたお金を夜の繁華街に使っていたのだ。
とんだバカ者である。

この1週間、タクシー乗っても、お釣りはチップで運ちゃんにあげていた。
この1週間、キャバ嬢とデートしても、帰りのタクシー代に1万円をあげていた。
この1週間、いつもは分割で買うスマホを一括で買っていた。

ホント、ろくでなしな男である。

ま、ひとつ言えるのは、酔っ払った勢いで仮想通貨取引をしてはいけないということである。
とりあえず、今から値上がりしたビットコインを買うのは悔しいので、某取引所に入金した90万円は銀行の口座に戻した。結局、出金の手数料数百円の損切りとなってしまった。情けない限りだ。

Profile
文◉鈴木 宙(すずき・そら)
アメリカ・ワイオミング州で幼少期を過ごす。小学生の時、誕生日に買ってもらったマッキントッシュでプログラミングに目覚めるも、親の事業の失敗により日本に帰国。それ以来、原稿は手書きで書くのが信条。
小学生の時に市内のポートボール大会で優勝し、この競技で世界一を目指すことを決意する。
しかし、中学にはポートボール部がなく、バスケ部に入るも仮入部の段階で突き指をし、部活を断念。演劇部に入る。
とはいえ、演劇部には僕1人しか部員がおらず、3年間1人芝居を余儀無くされる。高校卒業後は、演技の勉強をするためにハリウッドで修行。だが、お金が続かなくなり帰国。その後、3年間、かしわもち工場で、もちに葉を巻きつける仕事をして100万円稼ぐ。そのお金を元にアメリカ・ペンシルバニア州に再度ダンス留学。
このとき、路上でダンスの練習をしていたら、サトシナカモトと出会い仮想通貨に魅了される。でも、後にそのサトシは偽物の詐欺師だったと判明。「ダンサーズコイン」なる偽物の仮想通貨を数十万円買わされて無一文になり帰国。
色々あった後、「仮想通貨で失った金は仮想通貨で取り返せ」を信条にリップルに投資。しかし購入後、大暴落。だが未だにリップルの可能性を追い求めているリップラー。
現在はフリーのライターとして活動すると同時に「月刊仮想通貨デジタル」の記事編集、執筆を手掛けている。


Twitterアカウント→ @sora50050