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Web3.0セキュリティ企業のKEKKAI、Skyland Venturesから5,000万円を資金調達

Web3.0セキュリティソリューション企業の株式会社KEKKAIは21日、スカイランドベンチャーズ(Skyland Ventures)よりエクイティ・ファイナンスにて5,000万円のプレシードラウンド資金調達を実施したことを発表した。

今回の資金調達は現在運営中のブラウザ拡張機能「KEKKAI」をはじめとする事業の拡大と組織体制の強化を目的に行ったという。

KEKKAIとは、NFT(非代替性トークン)とFT(代替性トークン)詐欺、また盗難防止のブラウザ拡張ツールだ。メタマスク(Metamask)などのウォレットがトランザクションを実行する前に、KEKKAIがシステム内でシュミレートを行い、結果を明示する。その際、危険な操作やコントラクトが検出された場合には警告が表示されるという。

詐欺被害の多くは気づかず詐欺取引を実行してしまったというケースが大半を占める。特にトークン詐欺の6割以上はフィッシング詐欺と言われており、そこに対してKEKKAIは取引を実行する前にその内容をシュミレーションすることで、取引内容明確化と詐欺取引の事前検知が可能なシステムだという。

取引内容を明確化することで安心できる取引体験を実現できると説明している。なお、KEKKAIは現在ブラウザの拡張機能で無料リリースされている。

KEKKAIは今回の資金調達について、現在のWeb3.0領域では投機的な印象も強いことも相まって、怪しい、危険といった印象が世間的に広がっていると指摘する。こうした背景を踏まえた上で、KEKKAIでは分散型社会でも最も重要な自衛を助けるツール運営にとどまらず、Web3.0領域におけるセキュリティブランドとして様々な角度からソリューションを提供していくと述べた。

今後については、組織体系の強化を進めるとともに、KEKKAIモバイルアプリ版やWeb上のセキュリティダッシュボードの開発を進め、より多くのユーザーに安心できるWeb3.0体験を提供していくとしている。

CEOの杜瑪氏は、「初期段階より私たちのビジョンや価値観に共感や支持、投資していただいたSkyland Ventures様、KEKKAIを企業してからのこの一ヶ月間ご協力をいただいた方々に感謝の気持ちに絶えません。詐欺被害は他人事ではありません。今後はKEKKAI Puluginを強化した上で、新たなセキュリティプロダクトも開発し、同時にWeb3事業者サイドとの連携も加速化させていきたいと考えております」と述べた。

株式会社KEKKAIは2023年1月に創業されたスタートアップ。CEOの杜瑪氏は高校卒業後来日し、大学在学中に一川文研株式会社および株式会社ユニスマの2社設立している。

画像:KEKKAI

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