2022.12.01
全世界1億3,000万人のユーザーを抱えアバターサービスを展開するココネは先月29日、同社グループ企業が開発運用する独自ブロックチェーンネットワーク「MOOI」を基盤としたWeb3.0アプリ「PKCL Twins」のサービスをグローバルで開始したと発表した。日本や韓国、中国、シンガポールなどの国はサービス非対象国となっている。
PKCL Twinsは、NFT(非代替性トークン)化することができるアイテムを組み合わせ、ふたごのアバターを着せ替えることや、自分の世界や感性の表現を楽しめるサービスだ。なお、PKCL Twinsはココネの代表作であるアバターアプリ 「ポケコロシリーズ」のブロックチェーンサービス版として提供されるという。
PKCLは「ポケコロ(Pokecolo)」の略称であり、サービスのテーマである「POP・Kawaii・Cool・Lovely」の意味を重ね合わせているようだ。プレスリリースによると、ココネ東京オフィス初となるNFT要素を取り入れたアバターサービスだという。
2Dの絵本のような世界を持つ本サービスでは、2019年にサービスを開始したアバターアプリ「ポケコロツイン」内で展開されているファッションやインテリアなどのデジタルアセットアイテムをそのまま活用している。プレゼントやガチャで得られる2万種以上のデジタルアセットを用いることで、理想のアバターや世界観を表現して楽しめるほか、集めたアイテムでコーディネートしたセットをココネが運用しているNFTマーケットプレイス「Jellyme」で販売することもできる。さらに、ユーザーのセンスとコーデセットに含まれるアイテムのリアリティにより、NFTにおける様々な価値を創出することができると説明している。
また、ブロックチェーンやNFTの知識がなくとも気軽に楽しむことができるよう、サービス設計やシンプルなUIデザインにこだわり、ガバナンストークンやユーティリティトークンといった要素も盛り込んでいないという。ココネによると、これらのトークンを導入しなくともサービス内のユーザーが獲得するアセットやNFTの価値を高めるための仕組みを多数盛り込んでいると述べている。なお、PKCL TwinsをプレイするためにはMOOIのウォレット開設が必要だ。
発表によると、PKCL Twinsでは東南アジア市場をメインターゲットに設定しているという。理由として、ブロックチェーンゲームが大きく成功した数少ない国々であり、かつ日本の“カワイイ”文化が浸透していることを挙げている。また、女性を主対象としたブロックチェーンゲームであるPKCL Twinsの成功も見込んでいるという。
MOOIはココネグループのPOST VOYAGER PTE LTD.が開発するメタバース領域に特化したブロックチェーンネットワークで今夏より運用開始。MOOIは韓国最大のモバイルプラットフォームであるKakao(カカオ)子会社の「Ground X」が開発している「Klaytn Network」とのブリッジ機能を搭載している点も特徴となっている。
画像:ココネ