2023.01.23
暗号資産(仮想通貨)交換業およびNFT(非代替性トークン)販売等を手がけるcoinbookは23日、「Nippon Idol Token(NIDT)」のIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング:Initial Exchange Offering)による新規販売を今春にも実施する予定だと発表した。
coinbookは昨年5月、NIDTの発行元となるオーバースに加え、暗号資産取引所DMM Bitcoinを含む3社においてIEOによる資金調達に向けた基本合意書を締結していた。
coinbookは「ブロックチェーン市場に新しい風を」を経営理念とし、エンターテインメント業界において「これまでにないコンテンツの開発」、「決済機能の提供」を実現し、新しい経済圏を形成することを目的として創業された。同社は2020年10月にNFTトレカを発売するなど、エンターテインメント業界と連携したプロジェクトを行ってきたが、新しい経済圏形成の実現のため、オーバースによる新しい女性アイドルグループの創造を目的としたトークンのIEO実施へ向け準備を進めてきた。
NIDTはイーサリアムを基盤にしたユーティリティトークン。メタバースを利用して活動を展開する新しいアイドルグループの組成と活動のために発行される。
ユーザーはNIDTを通じてアイドルの応援、支援を行うことが可能だ。アイドルの活動拠点となるメタバースでのコンサートやイベント、その他トレカやゲーム等のNFTに対して、NIDTで支払いができるエコシステムの形成を目指す。
オーバースは新しいアイドルグループの創造に向けて設立されたエンターテインメント関連企業。本プロジェクトにおけるNIDTの発行元であり、対象事業の企画と運営を行う。
新しいアイドルグループ創造プロジェクトの総合プロデューサーには、秋元康氏が就任している。オーバースは本プロジェクトを成功に導くためには総合プロデューサーの存在が大きな鍵になると述べている。
秋元氏は日本を代表する作詞家として多くの楽曲の制作に携わっていると同時に、女性アイドルグループ・AKB48や乃木坂46などのプロデュースを行うなど、アイドル業界において豊富な実績と経験を持っている。秋元氏が総合プロデューサーに就任することで、本プロジェクトが成功に向けた盤石な体制が構築されることが期待される。
当初の予定では、今春のIEO実施後にアイドルグループのメンバー募集および選考が開始される。その後、今秋を目処にアイドルグループを正式発表し、冬にデビューする予定だ。
また、coinbookは今回のIEO実施に合わせて暗号資産取引所を開始する予定であることを明かした。同社は昨年11月より口座開設の申込受付を開始している。
画像:coinbook