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ビットコイン、FOMC議事要旨公表前に下落 犬系コインは前週比プラス目立つ

注目されていた7月FOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨では、必要以上に引き締めを行うリスク、ある時期に利上げベースを減速させることが適切との見方が示された。

利上げペースの減速化で合意したが、それまで実施してきた政策引き締めのインフレ抑制効果を精査したいとの認識も示された。これに伴い、9月のFOMCでは過度な利上げは見送られるとの観測が広がった。

FOMCは7月、2会合連続で0.75%の利上げを決定。高インフレに対応するため1980年初頭以来の速いペースでの引き締めを実施している。しかし7月の会合以来、NYダウ平均やS&P500などの主要指数は大きく上昇していることから、楽観論が広がりつつある。

市場の焦点は今月25日~27日に開催されるジャクソンホール会議に移っている。同会議でのパウエルFRB(米連邦準備理事会)議長の発言が注視される。

17日のNYダウ平均は前日比171.69ドル(0.50%)安の33,980.32ドル、ナスダックは前日比164.43ポイント(1.25%)安の12,938.12ポイント、S&P500は前日比31.16ポイント(0.72%)安の4,274.04ポイントで終えた。

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)は、FOMC議事要旨公表前に2万4000ドル(約324万円)台後半から下落。現在は2万3500ドル(約317万円)近辺で揉み合いに入っている。

また、大型アップデート・マージ(The Merge)を控えているイーサリアム(ETH)も2000ドル(約27万円)台から1800ドル(約24万3,000円)台に下落したが、下値は限定的だ。18日の暗号資産市場は全面安となり、多くの銘柄が前週比でマイナスを記録している。

一方で、ドージコイン(DOGE)やシバイヌ(SHIB)といった「犬系コイン」は前週比で大きく価格を伸ばしている。

ドージコインは、ポリゴンエッジ(Polygon Edge)基盤のブロックチェーン「ドージチェーン(Dogechain)」への関心が高まるにつれ上昇。記事執筆時点で前週比12%の上昇となっている。

ポリゴンエッジを使用することで、イーサリアムブロックチェーンのスマートコントラクトや取引との互換性を持つ新たなブロックチェーンを構築できる。これにより、ドージチェーンを通じてNFT(非代替性トークン)やDeFi(分散型金融)などを利用することが可能となる。

さらに、ドージチェーン上で発行される独自暗号資産・DCトークン(DC)をユーザーに配布することも予定されており、これもドージコインの価格を底上げしている要因となっている。

画像:Shutterstock

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