月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • FOMC通過で暗号資産全面高 次は米GDP発表が焦点に

FOMC通過で暗号資産全面高 次は米GDP発表が焦点に

米連邦公開市場委員会(FOMC)は26、27日に開催した定例会合で、政策金利を前会合に引き続き、0.75%引き上げることを決めた。

パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は、次回も利上げすることを示唆し、また米経済は今のところリセッション(景気後退)の局面には立たされていないと発言。さらに、「次の会合で異例な大幅な利上げをもう一度行うことも適切となり得るが、判断は次回会合までのデータ次第だ」と述べた。

FOMCが会合後に発表した声明では「委員会はインフレ率を目標の2%に戻すことを強くコミットしている」と改めて表明。その上で、「誘導目標レンジの継続的な引き上げが適切になると見込む」と説明した。

これに伴い、一時期懸念されていた1%の利上げは見送られた。今回の政策決定は全会一致となっている。

FOMC後、米株価は大幅上昇。NYダウ平均は前日比436.05ドル増(1.37%)の32197.59ドル、ナスダックは前日比469.85ポイント増(469.85)の12032.42ポイント、S&P500は前日比102.56ポイント増(2.62%)の4023.61ポイントで終えた。

FOMCを通過し、暗号資産(仮想通貨)市場も全面高となった。ビットコイン(BTC)は2万1000ドル(約284万円)を下回る動きを見せていたが、2万2000ドル(約298万円)を一気に超えた。アジア時間になると続伸し、現在は2万3000ドル(約311万円)台で推移している。

イーサリアム(ETH)もFOMC前に1300ドル(約17万6,000円)台まで下落していたものの、ビットコインと同様に上昇し1600ドル(約21万7,000円)を超えた。他アルトコインでは、ポリゴン(MATIC)が前日の11%下落から一転、9.3%上昇。さらに、ソラナ(SOL)は5%ほどの上昇を見せている。

日本時間28日夜には米GDP(Gross Domestic Product=国内総生産)および新規失業保険申請件数の発表がある。パウエル議長は「GDP速報値はうのみにしない。しかし、4-6月(第2四半期)については減速の兆候があり、注視していく」と述べているが、暗号資産市場に与える影響も大きいため、注意して見る必要があるだろう。

画像:Shutterstock

関連記事

ビットコインなど主要銘柄下落 FOMC前に警戒する動き

ECBが11年ぶりの利上げ発表もビットコイン堅調 イーサリアムは大幅上昇

タカ派発言でビットコインなど主要銘柄中心に価格上昇