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ビットコイン、狭いレンジでの取引続く 米小売売上高とFOMC議事録に注目集まる

17日の暗号資産(仮想通貨)市場は方向感の欠けた取引が続いている。

ビットコインは一時2万4300ドル(約328万円)まで上昇したものの、その後すぐに価格を落とした。記事執筆時点では2万3700ドル(約320万円)ほどを推移しており、狭いレンジでの取引となっている。

また、大型アップデート「マージ(The Merge)」を控え価格が高騰しているイーサリアムも1950ドル(約26万3,000円)に迫ったが、反落し記事執筆時点では1900ドル(約25万6,000円)前後で推移している。

暗号資産市場はビットコインやイーサリアムに連動する形となっているが、テゾス(XTZ)やイオス(EOS)といった一部銘柄では大幅な上昇を見せている。

一方で、株式市場は米ウォルマートなどの小売り企業の決算が市場予測を上回ったことで続伸。ダウ平均は前日比239.57ドル(0.71%)高の34,152.01ドル、S&P500は前日比8.06ポイント(0.19%)高の4,305.20ポイントで取引を終えている。

ナスダックは主力株が下落したことが影響し、3営業ぶりに反落。前日比25.50ポイント(0.19%)安の13,102.55ポイントで終えた。

また、日経平均も米株式市場の動きを受け上昇。前日比353円86銭(1.23%)高の2万9222円77銭で取引を終えている。日経平均が2万9000円台に乗せるのは今年1月5日以来、約7ヵ月ぶりとなる

ウォルマートの決算をはじめ、米株式市場の動向からインフレへの懸念が薄れたこともあり、景気敏感株を中心に買いが集まった。

暗号資産市場は日本時間21時30分頃に発表される米小売売上高と、18日未明に公表される先月開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録を意識し、様子をうかがう展開になっている。

どちらも暗号資産市場だけでなく株式市場などにも大きな影響を与える可能性が非常に高い。特にFOMC議事録発表では、今後の金融引き締めに関する方向性も見えてくるため、内容次第では上下どちらにも大きく動く可能性があるだろう。

近頃の暗号資産市場は米経済指標に大きく左右され、発表直前での値動きが活発になる傾向があるため、注視する必要がある。

画像:Shutterstock

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