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FTX、イーサリアムの大型アップデート・マージ後の対応方針を発表

大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTX(CEO:サム・バンクマン・フリード)は15日、イーサリアム(ETHの大型アップデート「マージ(The Merge)」とPoW(プルーフオブ・ワーク)フォークした場合に発行される「ETHPoW」への対応方針を発表した。

ETHPoWとは、イーサリアムがPoS(プルーフオブ・ステーク)へアップデートされた後もマイニングが続行されることで、PoWのイーサリアムが存続し続けた際に発行される暗号資産とされている。マージをめぐる動向については、PoWのチェーンが残り、結果的に2種類のイーサリアムが誕生する可能性が高まりつつあるして注目されている。

FTXは表明で、まずPoSへ移行する「マージ」に対応すると述べた。そのため、イーサリアムの従来のティッカーシンボルである「ETH」はPoS版イーサリアムに使用されるという。

FTXがフォークされたトークンを配布することを決定した場合、イーサリアムを所有するユーザーは、スナップショット残高に基づきフォークしたETHPoWが付与される。FTXがフォークされたトークンの配布を決定した場合、プロジェクトが完成した後に付与するとのことだ。ハードフォークにより誕生した新規トークンの上場については、後日評価をするとしている。

マージおよびETHPoWについては、各暗号資産取引所やマイナーが対応方針について発表をしている。

バイナンスはマージに対応し、PoWフォークによる新規トークンの発行については、配布と出金に関する対応を今後評価する。また、BitMEXおよびPoloniexはすでにETHPoW関連先物の提供を開始している。

大手マイナーの一部はマージ後もイーサリアムのPoWチェーンのマイニング続行を発表している。イーサリアムの大手マイニングプール「f2pool」はPoW版イーサリアムの存続は「マイナーによる」としながらも、「PoSという新しい時代に移行すべきだ」と表明している。

画像:Shutterstock

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