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米コインベースと資産運用最大手ブラックロックが提携

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(CoinBase)は4日、資産運用世界最大手の米ブラックロック(BlackRock)と提携し、機関投資家に暗号資産取引・管理サービスを提供すると発表した。

今回の提携では、コインベースの機関投資家向け暗号資産取引プラットフォーム「コインベース・プライム(Coinbase Prime)」が、ブラックロックの資産管理システム「アラジン(Aladdin)」を利用する機関投資家に対し、暗号資産の取引および管理、プライムブローカー業務、報告機能など提供するという。

今後、ブラックロックの顧客は株式や債権など他の投資と合わせて、デジタル資産投資に関する管理が一括で可能となる。まずはビットコイン(BTC)の市場データ提供等から始め、徐々に機能を広げていくという。

ブラックロックの戦略的提携を統括するジョセフ・チャロム(Joseph Chalom)氏は、「我々の顧客によるデジタル資産市場への関心はますます高まっており、効率的な管理手法へ注目していた」と提携の理由を述べた。

アラジンは年金積立管理運用独立行政法人(GPIF)、年金基金、保険など世界の機関投資家が利用する世界最大規模の投資運用プラットフォームだ。株式、債権、為替、私募債、証券化商品など、リスク分析可能な資産の種類が多いことで知られている。アラジンが管理する資産額は公表されていないものの、米報道によれば20兆ドル(約2,664兆円)を超える。

ブラックロックについては今年2月、暗号資産取引サービスの提供に向け準備が進められていることが報じられていた。昨年6月には、アラジンのブロックチェーン戦略リーダーを募集する求人も出ている。

今回の発表を受け、コインベースの株価は大幅上昇。前日比35%の上昇を記録した。コインベースの株価は今年に入ってから約60%下落していた。

今回の提携を通じて機関投資家の資金が暗号資産市場に流入しやすくなったことは、暗号資産業界にとって非常にポジティブであると言える。

画像:Shutterstock

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