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“トークンを介したチーム作り” FiNANCiEを活用するプロバスケットチーム・HIU ZEROCKETS 独占インタビュー

“トークンを介してサポーターとして参画する機会を提供できる仕組み”はクラウドファンディング 2.0とうたわれ、チームやクリエイターを応援する機会を新しい形で提供している。FiNANCiE(フィナンシェ)というプラットフォームを介して、実際にトークンを活用した3×3のプロバスケットボールチーム・HIU ZEROCKETS(ゼロケッツ)を運営する平野将之氏、同チーム所属のプロバスケットボール選手・佐藤マクファーレン優樹氏に独占取材を行った。

暗号資産・トークンを知ったきっかけをお訊かせください。

平野将之氏(以下、平野):暗号資産(※)やトークンと関わるようになったきっかけは、堀江さん(堀江貴文)がオーナーを務める福岡北九州フェニックスという野球チームと我々のZEROCKETSがFiNANCiEというプラットフォームを介してトークン(仮想の通貨)を活用したプロスポーツチームの新しい応援の形を取り入れたことがきっかけです。

元々、國光さん(國光宏尚)と堀江さんのトークンをテーマとした対談イベントがあった時に、スタッフとして参加していました。國光さんが実現しようとしていることをZEROCKETSにも取り入れて、プラスの効果を生むことができないかと考えていました。そのイベントへのスタッフとしての参加が、FiNANCiEという新しいチーム運営を行う仕組みを提供するプラットフォームを活用するきっかけになっています。

FiNANCiEフィナンシェ)で発行されているトークンは、FT(Fuingible Token)となります。なお、このトークンは、金融商品取引法上の有価証券ではなく、資金決済法上の暗号資産でもありません。

佐藤マクファーレン優樹氏(以下、佐藤):コロナ禍、自宅で過ごす時間が今までに比べて増えた時期に、資産形成というものを考え直した人は多いと思います。僕もそのうちの1人でした。もちろん資産形成の方法は様々ですが、ビットコインをはじめとする暗号資産を知り調べていくうちに、そこに参加して、今後の新しい資産運用であったり、僕たちが取り組んでいるスポーツチームへのトークンを介した関わり方であったりと、トークンを活用した経済圏の一部になりたいと思うようになりました。実際に自分で暗号資産を持ったことは経済圏に関わっているという実感も強くなり、暗号資産やトークンをより深く知るきっかけにもなっています。

暗号資産に初めて触れる時、不安はなかったですか?

平野:当時は暗号資産の価格の乱高下も目の当たりにしたので、表現が難しいですが“流行りもの”という感覚は少なからずありました。

佐藤:実態がないので少なからず不安はありました。上がるときは上がるけれど、下がるときもすごいじゃないですか。でも裏を返せば、価格の変動が激しい分多くの人が興味・関心を持っているともいえると思っています。

暗号資産を活用した経済圏および、FiNANCiE独自のトークンエコノミーには、様々なメリットがあるとされています。運営側・選手側がチームの運営・選手としての活動を通してトークンエコノミーのメリットを感じた点をお訊かせください。

平野:選手と運営、チームとファンという2つの側面から見たメリットがあると思っています。

1つ目の選手と運営っていう視点では、まだ実験フェーズだと思っていますが、仮にトークンがチームの共通通貨として機能した場合に、選手の報酬をトークンで払うということは検討の余地があるのではないかと思っています。世界に目を向ければ暗号資産だけではなく、国の通貨でも他の国と比較して価値が乱高下することが起こっていて今後も起こる可能性はあり得ると考えています。リアルの通貨なのか、デジタルの通貨なのかということが価値の安定に寄与していると一概には言えない状況になっていると思っています。
通貨の価値は不可抗力ですが、トークンであれば自分たちが頑張った分、価格に反映されることもあるので納得感がありますよね。チームの価値が高まり選手も自らのチームのトークンを保有していると、後に自身の資産形成になっていくような、いわゆるZEROCKETSトークンが選手の報酬として成立すると面白くなると考えています。トークンを活用したチーム運営が浸透することで、選手たちは今よりも認知を広げるためにコミュニケーション取ってみようとか、多くの人にチームを知ってもらおうと、自身の活動に積極的にコミットしていくと実感しています。

2つ目のチームとファンという視点では、最初は投機目的でトークンを購入したとしてもチームや競技・選手を知ってもらうきっかけになり得ること、そして、価格の上下を気にしているうちに自然とそのチームや選手のファンになっていくことがあり得るという点です。実際にうちのチームでもそういったファンの方が少なからずいらっしゃって、最初は競技に興味のなかった人でも今では下手したら僕より3×3のことを知ってるんじゃないかって思うことがあります(笑)

佐藤: ファンの皆さんが試合を見に来てくださって、グッズを購入してくださるということ以外にチームとより深く関わるということは、現状の仕組みでは課題が多いと思っています。例えばチームの株式を買うというような形でオーナーシップを保有することは難しい。しかし、チームのトークンを保有することによってチームの検討会議の参加権利を得るとか、もう一歩踏み込んだところでチームに関わること、一緒にチームを作り上げるような体験は、ファンの皆さんにとっても面白いのではないかと思っています。

運営・選手サイドから見た、解決するべき課題を教えてください。

平野:まだ暗号資産やトークンが一般化していないということは課題だと思います。投機筋の参入で価格が乱高下することで、新たにサポーターになってくれた方に結局は金儲けのツールなのではないかと認識されてしまうこともある。我々にとってのトークンは何か怪しい金儲けのツールではなく、チームとファンを繋ぐ仕組みを作るために必要なツールであると認知していただくことがファーストステップだと思います。

もう1つの課題があるとすると、トークンを活用したファンクラブの設計には年度区切りがないので、永続的にトークン保有者に対するリターンを提供し続ける設計になっています。それに伴ったチームへの負担も少なからず存在します。継続的にチームや選手が情報発信したり、イベントを行ったりすることで健全な経済圏の設計に取り組んでいますが、果たして永続的にリターンを提供し続けることがファンにとって本当に良い選択なのか。このような従来のファンクラブとの住み分けは課題に感じています。どのように従来のファンクラブとトークンを活用したファンクラブ運営の違いを作りながら運営していくのかという部分は、難しい反面チームの色が出ます。逆にその点はやりがいを感じるところでもあります。

佐藤:長い間ファンと関わらせていただいて、ありがたいことにチームとの接点を今以上に求めているファンは多いと感じますが、暗号資産となった途端ちょっと怪しい金儲けのツールというイメージで嫌厭されることがあると思うのです。
ビットコインがエルサルバドルで法定通貨と見なされるなど、認識も高まっていく中で日本ではまだ怪しいモノというイメージが少なからず残る。スポーツファンのライトユーザーたちにとって、まだまだ接点を持ちにくいものだと思っています。スポーツトークンとなると初めて耳にする方は敷居が高く感じる可能性があるので、投機目的じゃなくスポーツとの関わり方の新しい形として浸透させていく努力をチームで行っていきたいです。

こんな機能があるとさらに応援するサポーターと選手・クリエイターに優しくなるのではないかと思うことはありますか?

平野:2つあると思っています。1つは地域に根付くための何かしらのシステムがあると嬉しいと思っています。トークンを保有することは誰でもできるがゆえに、地域とどのように密接に繋がっていくかっていうところがすごく課題だと思っています。地元の皆さんに僕らを知ってもらう、ということをやらずして、「僕らはこのような先進的なことをやっています!」と言うだけではやっていても長くチームを運営していく上でチーム運営の根幹となる重要な部分が不足していると思います。
僕たちが現在行っていることは、地域の提携店舗さんにトークン見せたら焼酎を飲めるとか、お祭りに参加したり、地元の学校にお邪魔してお子さんにバスケットも教えたりして、競技・チームを知ってもらうといった超アナログで地道なことです。だからこそ、地域とのコミュニケーションや連携が取りやすくなる機能や仕組みがトークンを介してできると良いなと思います。

2つ目は世界では主流になりつつあるスポーツベッティング。競技を知ってもらうきっかけになるし、よりスポーツに熱狂できる仕組みであることは間違いないと思っています。暗号資産等を使ったベッティングみたいな仕組みっていうのが生まれてくるとチームの活動を知るきっかけの1つとなるのではないかというように思っています。

佐藤:まず選手目線から言うと、選手自身も暗号資産について知識がなかったり興味関心がなかったりする人が多いと感じています。チームで協力して土台作りを行いたいと思っても、十分な知識がなく対応できない人も少なからずいると思います。

例えばBリーグにおいてもメディアトレーニング等(あらゆるステークホルダーに対してチームや選手のメッセージが的確に伝わるよう、インタビューや会見で主導権をとる方法を取得するための教育)が普及しています。選手協会があるように、トークンを介したファンクラブの設計においても、コミュニティを作って、チーム同士の連携をとって一緒に何か発信する機会やレクチャーする機会を提供できる組織が設けられると良いのではないかと思います。コミュニティ内の連携を強くして、内側への発信も同時に行うことも重要だと思います。選手たち自身が興味・関心を持って、ファンに伝えていくことが大切だと思っています。

トークンに触れたことの無いサポーターには、運営・選手としてどのような施策を行っていますか?

平野:体験してもらうことが1番だと思っています。そういう意味では、佐藤は発信力があるので、彼を起点にチームやトークンに興味を持ってもらうなど、チームやトークンに触れるきっかけを運営として提供していきたいです。

佐藤:ファンと選手における応援の新しい形をいろいろ考える過程で、選手のファンクラブを作るという取り組みは少ないと感じます。例えば、チームスポーツだとスポンサーやファンクラブの収益はチームには入りますが、選手には反映されにくい環境があります。

その中で1つの選択肢としてオンラインサロンを知りました。オンラインサロンHIUがチームのサポーターであることから、僕にとってオンラインサロンの仕組みは身近でいいものだと思っていました。それを発信した瞬間、それまでの取り組みに賛同してくれたファンからネガティブな意見もいただいたのです。悲しい気持ちになりましたが、それが現状だと思うんですよね。

これは、オンラインサロンのみならず暗号資産やトークンも同様だと思います。
オンラインサロン・暗号資産・トークンというだけで、イメージが下がってしまうことがある。この事実を僕たちがもっと認識しながら、どうやってリスクヘッジをして、初めて触れる方でも不安を抱かないように発信をしていくのかを考えています。一歩ずつ地道にやっていく必要性があるのかなと思います。

今後トークンを活用してどのようなチームにしていきたいですか?

平野:プロスポーツチーム運営の民主化です。もちろんプロスポーツチームのあるべき姿というのは少なからずあると思っています。例えば試合にどの選手が出るのかをファンに委ねるのは、プロスポーツチームとしての権利を放棄しているようなところがあるので議論は必要です。しかし、意見を言ったりこの選手を起用したいというファンの気持ちを汲みとれたりする環境作りは、ファンにとっても新しい体験をすることができて面白いと思うのです。ファンの皆様もチーム運営に関する議論に参加できるような仕組みを、トークンを使ってできたら面白そうだと思っています。

佐藤:平野とは違う選手の視点からお話しすると、トークンを活用したファンクラブ運営で生み出される利益をどのようにチームにいる選手に還元できるかが考えられた設計になっていると嬉しいです。

例えばチームのトークンで選手にボーナスを払う仕組みやその他のインセンティブ設計。チームとして活動を続けるために必要なマネタイズなど。今後ZEROCKETSのみならず他の団体含めて、選手が発信してどのようなリターンがチームや選手、ファンの方々に提供できるのかを明確にするというところはチーム競技としての1つの課題だと思います。
相乗効果を生むために、ファンの皆さんだけではなく選手やチームにも還元されるような仕組みを設計し、身近な選手が興味を持って取り組める環境作りが必要だと思っています。


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トークンを保有すると限定コミュニティに参加いただくことができますので是非ご活用ください。
※本キャンペーンはZEROCKETSが実施するものとなります。
※本キャンペーンの対象は新たにFiNANCiEのユーザー登録を行った方のみとなります。

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