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トランプ前大統領がNFTコレクションを発表

ドナルド・トランプ前大統領は15日、自身をモチーフにした公式NFT(非代替性トークン)コレクションをリリースしたと発表した。

このNFTは4万5000個発行され、そのうち4万4000個が独自NFTマーケットプレイス「Collect Trump Cards」で販売されるという。

なお、特定のデザインのNFTを選び購入することはできない。NFTはランダムに生成されて配信されるとし、購入後にウォレットを確認するまでどのデザインのNFTを受け取ったのかはわからないとのことだ。しかし、それぞれ独自の希少性があり、各NFTの発行数は最大で20個となっている。

デジタルトレーディングカードには、様々なスタイルに身を包みポーズを取るトランプ氏の画像が描かれている。デザインを手がけたのは、スターウォーズやディズニー映画などで有名なイラストレーターのクラーク・ミッチェル(Clark Mitchell)氏。トランプ氏によるゴルフプレイシーン、スーパーマンの姿、選挙でのガッツポーズなど、様々なデザインのものがある。

また、これらのNFTは1人につき100個までしか購入することはできない。NFTの価格は99ドル(約1万3,600円)となっており、暗号資産(仮想通貨)ラップド・イーサリアム(WETH)やクレジットカード等を決済に利用することができる。

NFTを購入することで、様々な特典に応募することが可能となる。特典には、トランプ氏のサイン入りの記念品や、同氏が所有するゴルフコースで一緒にゴルフができる権利のほか、ディナーを共にする権利、個別やグループでのZOOM会談、その他会合やイベントへの参加権利などがある。

また、NFTを45個購入すると、南フロリダで開催されるトランプ氏とのディナーに参加できる権利を入手することができるとしている。

なお、特典に応募できるのは18歳以上の米国市民のみとなる。

これらのNFTで得た収益を2024年の大統領選挙の資金に充てることはなく、いかなる政治キャンペーンとも関係ないと説明している。NFTの販売で得た収益はトランプ氏に直接支払われるという。

トランプ氏は暗号資産に対して懐疑的な見方をしていることで知られる。昨年も「世界の基軸通貨は米ドルであるべきで、ビットコインの存在はドルの重要性を薄れさせてしまう」と述べ、「米国の規制当局はもっと監視体制を整えて行動を起こすべきだ」と警鐘を鳴らしていた。

画像:Shutterstock

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