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大手オークションのクリスティーズ、NFTプラットフォーム「Christie’s3.0」を開設

255年の歴史を持つ英老舗オークションハウスのクリスティーズ(Christie’s)は28日、NFT(非代替性トークン)プラットフォーム「Christie’s3.0」を開設したと発表した。

Christie’s3.0はイーサリアム基盤のプラットフォーム。NFTのオークションをイーサリアムブロックチェーン上で全て完結できるという。オークションされるNFTは、クリスティーズがキュレーションしたものとなる。

最初の販売は18歳のアーティストで活動家のダイアナ・シンクレア(Diana Sinclair)氏による9点のNFTアートとなっている。今回、シンクレア氏はChristie’s3.0のために新作を制作したようだ。価格は4ETH~8ETH(約77万円~150万円)からスタートするとのこと。オークションは27日から開始されており、10月11日まで入札が可能であるという。

なお、入札するにはメタマスク(MetaMask)やコインベースウォレット(Coinbase Wallet)などが必要となる。

クリスティーズは世界のオークションハウスの中でいち早くNFTアートを取り扱ったことで知られる。昨年3月には、デジタルアーティストのBeeple氏のNFTアート「EVERYDAYS:THE FIRST 5000 DAYS」が日本円にして約75億円(当時)で落札され話題となった。

また、昨年9月には2017年に作成されたNFTコレクション「Curio Cards」の販売を始め、NFTへの取り組みをさらに前進させた。その際、オークションハウスとしては初めて落札方法を暗号資産(仮想通貨)に限定。落札で使用可能な暗号資産はイーサリアムであった。

今回立ち上げたChristie’s3.0は米ブロックチェーン分析企業チェイナリシス(Chainalysis)、NFT作成ツールを提供するマニホールド(Manifold)、メタバースプラットフォームを提供するスペーシャル(Spatial)と協業して行ったという。

 クリスティーズは公式Twitterで、「私達は若い新興アーティストを受け入れ、国際的でデジタルな市場を目指して行きます。Christie’s3.0は、洗練された安全なブロックチェーン・ネイティブ・プラットフォームを介して、クライアントを最高のNFT市場に結びつける当社の能力を強化するものです」と述べている。

画像:Shutterstock

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