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オークションハウス・サザビーズ、バンクシー作品をイーサリアムで入札実施へ

人気匿名アーティストBanksy(バンクシー)の2作品を暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のリアルタイム入札で実施されることがわかった。このオークションを開催するのは英国の老舗オークションハウス・Sotheby’s(サザビーズ)で、11日に発表された。

オークションにかけられるバンクシー作品は、「Trolley Hunters」と「Love Is In The Air」の2点。メタバースのDecentrand内のサザビーズの本社では、オークションにかけられるバンクシーの2つの作品が仮想閲覧可能だ。落札額は、それぞれ500万ドルから700万ドル(5億7000万円から約8億円)、400万ドルから600万ドル(約4億5600万円から約6億8500万円)と予想されている。

今回のオークション「The Now Evening Auction」は11月18日にニューヨークで開催される。ライブオークションにおいて、作品をリアルタイムで入札するための標準通貨として、初めて暗号資産が使用される事例となる。

世界中の視聴者は、専用のDiscordチャンネルを含む、サザビーズのソーシャルメディアチャンネルやSothebys.comを通じ、オークションのライブストリーミング放送を観ることができる。

5月に開催されたバンクシー「Love is in the Air」のオークションでは法定通貨の他、ビットコイン(BTC)、イーサリアムの決済に対応。また7月に香港で開催されたダイヤモンドのオークションでも暗号資産に対応していた。それぞれの暗号資産決済には米コインベース(Coinbase)が手がける「Coinbase Commerce」のシステムが導入された。今回、ライブでイーサリアムによる入札を受け付けるのは初になるという。

なお、今回のバンクシーの作品はNFTではなく、実物のアート作品になるが、サザビーズはNFTアートへの対応も積極的に取り組んでいる。今年6月には日本のアーティスト池田亮司氏のNFTアートのオークションも実施された。10月にはNFTプラットフォーム「サザビーズ・メタバース(Sotherby’s Metaverse)も発表している。

暗号資産の時価総額順位において2位につけるイーサリアムはNFT発行の代表的なプラットフォームであり、デジタルアートやNFTのコミュニティで好まれる暗号資産だ。両作品の入札額はイーサリアムで発表されるが、落札者は各作品のハンマープライスを、法定通貨に加え、ETH、BTC、USDC(USDコイン)の3つの暗号資産で支払うことができる。

画像:Shutterstock