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韓国の裁判所、テラの創業者ド・クォン氏らに逮捕状を発布

韓国・ソウルの裁判所はテラフォームズ・ラボ(TerraformsLabs)のド・クォン(Do Kwon)共同創業者ら6人の逮捕状を発付した。14日、Bloombergなどが報じた。

逮捕状が出ているのは、クォン氏の他、同社の共同創業者であるNicholas Platias氏、同社の従業員のHanMo氏らだという。報道によると、クォン氏は現在、シンガポールに滞在しているようだ。

クォン氏らは韓国における資本市場法違反の疑いを掛けられているという。令状は400億ドル(約5兆7,400億円)の損失を招いた資本市場法違反に関連するものだ。令状を発行したのは、ソウル南部地検の金融証券犯罪合同捜査チームと金融捜査2部と伝えられている。

検察によると、旧テラ(LUNA)が資本市場法上で「投資契約証券」に該当するという。投資契約証券は利益を期待して共同事業に金銭を出資し、その結果として対価を受け取ることになる形式の証券だ。検察は、テラフォームズ・ラボが詐欺的不正取引を行ったとして捜査を進めている。

今年7月にも米法律事務所「Bragar Eagel & Squire」が起こした集団訴訟で、同法律事務所はテラフォームズ・ラボが「個人投資家を欺くこと」を目的とした「計画、行為の過程を遂行し、人為的に吊り上げた価格でテラトークンを購入するように促した」として取引所法に違反したと主張していた。

今年5月、アルゴリズム型ステーブルコイン・テラUSD(旧UST)の価格が崩壊。これに伴い、ルナ(旧LUNA)は99%もの暴落を記録した。

その後、テラフォーム・ラボは再生プランを提案し、テラチェーンのハードフォークを実施。新たに分岐したチェーンをもとに再起を図っていた。

一方で、クォン氏には詐欺疑惑も浮上している。

テラが崩壊する前にクォン氏が27億ドル(約3,870億円)をシステムから引き出したとコミュニティメンバーであるファットマン(FatMan)氏は主張している。

また、データ分析会社のチェイナリシス(Chainalysis)も報告書の中で、5月7日の夜から1億5000万USTを引き出したと伝えた。以来、クォン氏と共に、一部の開発者が韓国の規制当局・金融証券犯罪合同操作チームが調査を受けていた。

画像:Shutterstock

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