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バイナンスのCZ氏、USTとLUNA暴落後のテラチームの対応を批判

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)のCEOを務めるChangpeng Zhao(CZ)氏が13日、顧客保護の観点から同取引所におけるステーブルコイン・TerraUSD(UST)およびテラ(LUNA)の取引を停止したことを発表した。

同氏の一連の投稿では、テラとTerraUSDが暴落した後のテラチームによる対応のずさんさを強く批判する内容が綴られた。

Terraform Labsが提供するTerraUSDは、米ドルに1:1でペッグされていたステーブルコインだ。しかし、7日から米ドルからディペッグが発生し、一時0.16ドル(約20円)をも下回った。

そして、TerraUSDのディペッグが始まってからは、その関連通貨であるテラでの間でアービトラージを行うこともできたことから、テラの発行枚数が劇的に増加するという問題が発生している。

CZ氏は今回問題となっている2銘柄の取引を停止したことを発表した後、次のようにその経緯を説明した。

「テラプロトコルにおける設計の欠陥によってテラが加速的に発行されている。同プロトコルのバリデータがネットワーク全体を停止したことから、どの取引所でも入出金ができなくなっている」

続けて、同氏はTerraUSDのディペッグに連なって発生した問題に対するテラのプロジェクトチームの対応を強く批判した。

「テラチームによるUST/LUNAの対応には非常に落胆している。我々は彼らのチームにネットワークを復旧し、余分に発行されたLUNAを償却して米ドルとのペッグを回復するよう要求したが、良い返事はまだない」

同氏はあくまでもこれらのツイートが個人の見解であると念を押した上で、顧客保護のためには取引停止という手段が最適と考えられたと述べた。

14日にはLUNAブロックチェーンが再開し、バイナンスにおいてテラおよびTerraUSDの入出金や取引が再開された。CZ氏は、この2銘柄をすでに保有しているユーザーにとって取引をできる環境が重要であるとしつつ、今後も厳重に注意を払うよう呼びかけている。

画像:Shutterstock