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テラのステーブルコイン・USTの価格が崩壊 LUNAも50%超の下落

アルゴリズムによってコインの供給量を調整し、価格を安定させるアルゴリズム型ステーブルコインのTerraUSD(UST)の価格が1ドル(約130円)を割り込んだ。

米ドルと連動するUSTは、10日に一時0.68ドル(約89円)まで下落。記事執筆時点では0.85ドル(約111ドル)ほどまで回復している。

USTの価格推移(1ヶ月)
引用元:CoinMarketCap

USTの価値を支えるために利用される暗号資産(仮想通貨)テラ(LUNA)の価格も急落している。今月5日には1万1,000円台を推移していたものの、記事執筆時点では3,700円台まで下落。前日比で約54%、前週比では65%のマイナスとなるなど、今回の一件による影響は甚大だ。

USTはアルゴリズム型ステーブルコインとして最大規模を誇る。ステーブルコイン全体で見ても、テザー(USDT)やUSDコイン(USDC)、バイナンスUSD(BUSD)などに次ぐ4番目の規模を誇り、時価総額順位は記事執筆時点で10位に位置している。

USTは米ドルの価格に連動するステーブルコインだが、米ドルに直接裏付けられているわけではない。アルゴリズムにより、米ドルと1対1の価値を維持する無担保型トークンである。LUNAおよびUSTの需要と供給を調整し、1ドルと同じ価格になるようバランスを保つ仕組みだ。ユーザーは1ドル相当のLUNAをバーンすることで1USTと交換することができるほか、逆に1USTをバーンすることで同額相当のLUNAを取得することができる。

米ドル価格との乖離が進み、価格も安定しないとなれば、アルゴリズム崩壊の懸念もますます深くなる。

USTは7日にも0.985ドル(約128円)ほどまで下落していた。現時点で原因は特定されていないものの、テラのブロックチェーン上で稼働するDeFi(分散型金融)レンディングプロトコル・Anchor Protocolから、大量のUSTが引き出されたことなどが関係している可能性がある。また、一連の事態は「組織的な攻撃だ」と見る声も挙がっている。

今回の事態を受け、テラの非営利組織であるLFG(Luna Foudation Guard)は、「USTのペグを守るため、7億5000万ドル(約977億円)相当のビットコインをOTC取引企業に貸し付け、価格が安定したらビットコインを蓄積するために7億5000万ドル相当のUTSを融資する決定をした」と声明を出した。

テラはLFGが大量のビットコインを購入していることもあり、注目度は日に日に高まっている。すでに暗号資産市場全体で動揺が見られていることから、早期の解決が望まれるところだ。

画像:Shutterstock

                                   
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