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投資運用大手インベスコがメタバースファンドを設立

投資運用大手のインベスコ(Invesco)が、メタバースファンド「Invesco Metaverse Fund」を立ち上げることがわかった。22日、Citywireが報じた。メタバース関連技術に焦点を当てたスタートアップ企業に投資をするという。

報道によると、このファンドはヨーロッパ全域の投資家に提供され、業界内で確立された7つの主要テーマの分野に投資を行う。具体的には、メタバース、NFT(非代替性トークン)、拡張現実(VR)、P2E(Play to Earn)ゲーム、人口知能(AI)、ブロックチェーン、関連ハードウェアとデバイス、次世代コンピューターシステムなどメタバース関連の技術に特化した、米国、アジア、欧州の中小・大型企業に投資を行うようだ。

このファンドはインベスコのファンドマネージャーであるトニー・ロバーツ(Tony Roberts)氏と、副ファンドマネージャーのジェイムス・マクダーモットロー(James McDermottroe)氏が運用を行う予定だという。

ロバーツ氏はメタバースの成長について非常に期待できるとの姿勢を見せ、「2030年までにメタバースは世界経済に1兆4,000億ポンド(約226兆円)をもたらすと推定されている」と述べている。

メタバースは今後8年~10年で数兆円の価値が生まれると言われており、最近ではマッキンゼーが2030年までに市場規模は5兆ドル(約687兆円)になると予測した。また、シティ銀行は2030年までに8兆(約1,100兆円)〜13兆ドル(約1,785兆円)の規模になると予測しており、モルガン・スタンレーとゴールドマン・サックスはそれぞれ8兆ドル規模になると試算している。

インベスコのメタバース・ファンドは、今年に入りメタバースへ参入する企業や組織が続出していることを受けて立ち上げられたもの。

ロバーツ氏は「メタバースのエンターテイメントへの応用はよく理解されていると思いますが、メタバースが可能にする相互接続性は、医療、物流、教育、スポーツといった多種多様な業界にもイノベーション的な影響を与えることだろう。私達は企業を厳選し、評価を重視したアプローチでこうした機会を生かそうと考えている」と語った。ファンドの運用成績はMSCI ACワールドベンチマークで測定される予定だ。

インベスコの英国販売責任者であるアレキサンダー・ミラー(Alexander Miller)氏は「インベスコでは、エキサイティングな機会を捉えるのに役立つ最高クラスのソリューションを顧客に提供することを目指しており、メタバースはその中の1つだ」と述べた。

画像:Shutterstock

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