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イーロン・マスク氏傘下の「Vegas Loop」でドージコイン決済が可能に

イーロン・マスク氏の企業グループ傘下で米トンネル掘削企業の「ボーリングカンパニー(The Boring Company)」が、ラスベガスで展開する地下高速交通システム「ベガスループ(Vegas Loop)」において、暗号資産(仮想通貨)ドージコイン(DOGE)を運賃として利用可能にしたことがわかった。6日、米CNNが報じた

ベガスループとは、電気自動車・テスラで移動するためのトンネル。将来的には自動走行車に乗り込むだけで、全米の様々な場所に行けるようにする計画だ。現在はラスベガスで展開し、今年Loopの第一号駅が完成した。

最初のプロジェクトとして、ラスベガスの地下に約47キロのトンネル網を掘削し、51駅を結ぶ地下交通ネットワークを構築中だ。現時点では、約2.7キロ・3つの駅を結ぶ運行が行われている。

ユーザーは時速約56キロで走るテスラを自分で運転して移動できる。なお、マスク氏は当初約240キロでの運行を計画していた。同社は1時間に400人のユーザーを見込んでいるという。

今後は、カジノやリゾート、NFLのラスベガス・レイダースの本拠地であるアレジアント・スタジアム、ラスベガス・ストリップなどに拡大していく。

CNNの報道によると、ドージコインに対応するのは現在の3つの駅となる。現時点で乗車は無料だが、今後は有料化し、1回1.5ドル(約203円)の運賃や、2.5ドル(約340円)の1日乗車券が導入予定とのことだ。

ユーザーは駅の壁にある大きなQRスキャンをすることで、ドージコイン決済ができる。また、クレジットカードや現金など他の支払い方法も選択できるという。

マスク氏は、「ボーリングカンパニーが地球上の全ての主要都市を悩ませている交通問題を解決する」と述べている。同社の究極の使命は「交通の現状を打破すること」だという。

ボーリングカンパニーの長期的ビジョンは「ハイパーループ」と呼ばれるプロジェクトで、真空の地下トンネルの中を高速で走行するポッドで乗客を運ぶものだ。今年4月にはシリーズCラウンドで6億7500万ドル(約916億円)を調達している。

画像:Shutterstock

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