月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • ビットコイン、2万ドルの攻防続く メジャーSQが焦点

ビットコイン、2万ドルの攻防続く メジャーSQが焦点

23日の米株式市場は反発し、NYダウ平均は前日比プラス194.23ドルの30677.36ドルで終えた。ナスダックは前日比プラス179.11の11232.19、S&P500も前日比プラス35.84の3795.73と、いずれも上昇した。

米労働省が発表した新規失業保険申請件数は、市場予想22万7000件に対し、前週比2000件減少の22万9000件となった。労働市場ではタイトな状況が見られているものの、若干改善の兆候がみられる。

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は下院金融委員会の公聴会にて、インフレ抑制に対し「無条件」という言葉を使い、「物価安定を取り戻すこと。インフレ率を目標の2%に戻すこと」について語った。また、ボウマンFRB理事は7月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げについて、「0.75ポイントになることが適切だ」と述べている。

景気後退への懸念が続くが、ディフェンシブ株、ハイテク株が反発。景気敏感株の下落を相殺した格好だ。

暗号資産市場においても反発がみられている。ビットコイン(BTC)一時的に2万ドル(約269万円)を割ったものの、米時間に合わせて回復。記事執筆時点では2万1000ドル(約282万円)ほどまで回復している。

24日はビットコインのメジャーSQ(特別清算指数)であり、米市場時間に2万ドルを巡る攻防が激しさを増すことも考えられる。多くの先物取引所の清算日となるほか、先物取引とオプションの清算が重なるため、四半期に1度のメジャーSQは多くの投資家に意識される。

24日は22億5000ドル分のオプションの清算がある。8億3000万ドルのプット(売り)に対し、14億1000万ドルのコール(買い)と、コール優勢の状況となっている。2万ドル以下に下落すれば買い方の売りが始まり、1万8000ドル(約242万円)台に下落するとの見方がある一方、2万ドル以上で推移すれば売り方がポジションを解消し、踏み上げから2万2000ドル(約295万円)まで回帰するという見方もある。

アルトコインでは、ポリゴン(MATIC)が前週比50%と大きく上昇している。コインベースがUSDコイン(USDC)対応ネットワークにポリゴンとソラナ(SOL)を追加することを発表するなどのニュースが好材料となった格好だ。

画像:Shutterstock

関連記事

ビットコイン、一時約1年6ヵ月ぶりに2万ドルを割り込むも反発 依然不安定な推移続く

スイス中銀の利上げサプライズでビットコイン下落 FRBパウエル議長の発言が重要に

ビットコイン、軟調に推移 重要視される米CPIの発表間近