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Geminiが「暗号資産市場の冬」宣言で初の人員削減 コインベースも新規採用停止

米暗号資産(仮想通貨)取引所Geminiは2日、従業員を10%削減すると発表した。同取引所が従業員削減に踏み切るのは初となる。

Geminiの創業者でウィンクルボス(Winklevoss)兄弟として知られるCameron Winklevoss氏とTyler Winklevoss氏は連名でメッセージを寄せた。

メッセージでは、「暗号資産のイノベーションは現在進行中であり、その影響は今後も大きい。ただ、その軌跡は決して穏やかでも予測可能でもない。急成長、急収縮、静止を繰り返して成長していく」と述べ、業界は成長し続けていくものの不安定な道のりを辿っていくとの認識を示した。

また、「今は『暗号資産の冬』と呼ばれる収縮期にあり、現在のマクロ経済と地政学的混乱によってさらに悪化している」と語った。こうした情勢を踏まえ、「私たちのミッションに不可欠なプロダクトのみに集中し、現在の市場環境に対応できるチーム編成になっているかを熟考した結果、10%の宇宙飛行士(従業員)と決別することになった」と解雇理由を説明した。

Geminiは今後、解雇の対象となった従業員と補償問題について話し合うという。さらに、3日には会社に残る従業員と次のステップについて話し合う予定としている。同取引所の従業員数は開示されていないものの、約1000人が働いていると見られている。

また、米大手暗号資産取引所コインベース(Coinbase)は3日、新規雇用の採用を停止することを公表した。

ブログでは、「現在の市場環境とビジネスの継続のため、当面、新規採用を停止する、今迅速に対応することでこのマクロ環境を乗り切り、健全な成長とイノベーションを実現する」と述べた。

さらに、「暗号資産領域は不安定であるとわかっていたが、より大きな経済的要因と共にそれがもたらす不安定さは、新たな方法で当社を試すかもしれない。私たちは柔軟性と回復力を持ち、長期的な視点を持って立ち向かっていき、この局面を乗り越えれば、コインベースはより強く成長できる」と現在の状況と決意を語った。

ビットコインなど多くの暗号資産が昨年11月に過去最高値を記録したが、今年に入ってからは下落が続き、それに伴い取引量も停滞している。

2018年末から2019年初旬にも「冬の時代」と呼ばれる時期があったが、現在の価格動向がそれに該当するかどうか引き続き見極めていく必要がある。

画像:Shutterstock

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