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米クラーケン、NFTマーケットプレイス「Kraken NFT」をローンチへ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)は3日、独自NFT(非代替性トークン)マーケットプレイス「Kraken NFT」をローンチすると発表した。

Kraken NFTでは現時点でウェイティングリストに登録することができ、ユーザーは事前にサインアップすることが可能だ。発表によると、このNFTマーケットプレイスでは手数料を必要とすることなく取引をすることができるという。

また、マルチチェーンに対応し、イーサリアムやソラナといったブロックチェーン上で発行されたNFTを保管することも可能とのこと。現時点ではイーサリアムとソラナのみの対応だが、今後さらに対応ブロックチェーンを増やしていくという。

さらに、米ドルやユーロ、英ポンドなど、様々な国の法定通貨に対応しているほか、120以上の暗号資産でNFTの売買ができるようだ。既存のNFTマーケットプレイスと比較しても、非常に多くの法定通貨および暗号資産に対応していると言える。

加えて、Kraken NFTではNFTの希少性スコアも導入しているという。これにより、特定のNFTや特性が似ているNFTが、他のものと比べてどれほど希少であるかを判断することができるとしている。

クラーケンは昨年12月にNFTマーケットプレイスの開発について明かしていた。その際には、NFTを担保にローンを組むことができるサービスを検討しているとしていたが、今回の発表では言及されなかった。

大手暗号資産取引所によるNFTマーケットプレイスでは、先月20日に米コインベース(Coinbase)が「Coinbase NFT」のベータ版をローンチした。Coinbase NFTにおいても、ローンチ当初はイーサリアムのガス代以外には取引手数料がかからない設定になっている。

ネックになりやすい手数料を優遇することで、既存のNFTマーケットプレイスとの差別化を図り、新規ユーザーを獲得する狙いがあるものと考えられる。

画像:Shutterstock