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カナダ・トロント取引所でビットコイン投資ファンドの取引開始

カナダの投資会社Ninepoint Partnersは、ビットコイン投資ファンドの新規株式公開で2億3000万カナダドル(1億7800ドル/約186憶円)を調達したことを、27日、プレスリリースで発表した。

また同日、ビットコイン投資ファンドは同国のトロント証券取引所で取引開始が開始された。

Ninepoint Partnersは、トロントを拠点として2017年に設立。約70億カナダドル(約5,700億円)の運用資産を持ち、カナダを代表する投資運用会社の1つだ。

トロント証券取引所は、カナダ最大(取り扱い時価総額で北米第3位、世界第6位の規模)の大手証券取引所である。

ビットコイン投資ファンドとは、投資家がビットコインの現物を購入・保有することなく、ビットコインに投資を行なうことができる仕組みだ。大手の資産運用会社であるGrayscalが提供するような暗号資産ファンドと同じく機能する。

Ninepoint Partnersのビットコイン投資ファンドもビットコインを購入する取引所や、秘密鍵の保管のためのウォレット管理などの心配をする必要はなく、単にファンドを購入するだけでビットコインを購入したことと同様の投資ができる。

Ninepoint Partnersは、ビットコイン投資ファンドについて「ビットコインの投資目的を達成しつつ、安全なカストディアン、独立した監査人、法律事務所、評価機関などの質の高いサービスプロバイダーを利用して、当ファンドの資産を運用していきます」と、同社の方針を語った。

そのため、Ninepoint Partnersは、最近社内に設立されたデジタル資産部署を通じ、専門知識を持つことで、投資主に継続的な運用報酬のコスト効率の高い仕組みを提供していくという。

なお、暗号資産取引所のGeminiがカストディアンを務める。

Ninepoint PartnersのCEO、John Wilson氏は今回のビットコイン投資ファンドの発行に際し、「カナダで上場しているビットコイン投資ファンドの中で、当社の機関投資家向けの質の高い信託構造と低い運用手数料は、投資家の継続的な関心を勝ち取る組み合わせになると確信しています」と語った。

Ninepoint Partnersのビットコイン投資ファンドは、米国証券法または米国各州の証券法に基づいて登録されてないため、米国内では販売されない。

画像:Shutterstock