中国工商銀行、ブロックチェーンのホワイトペーパー発表

中国4大銀行の1つである中国工商銀行が、Trusted Blockchain Initiativeと共同で、ブロックチェーンを金融領域に応用させるホワイトペーパー「区块链金融应用发展白皮书」を発表した。
中国の銀行業界でブロックチェーンのホワイトペーパーが公開されるのは初となる。
ホワイトペーパーでは主に国内外の金融業界におけるブロックチェーンの応用例を調査し、本業界における問題点やブロックチェーンの定義及び応用価値、発展状況などを詳しく解説している。
公表された資料によると、ブロックチェーンに関するサービスプロバイダーは中国国内に420社存在するという。
その内17％にあたる72社が金融サービスを提供し、120種類の金融領域に関連するサービスが登録されているという。
中国メディア新浪財経によると、中国工商銀行は近年、金融分野におけるブロックチェーンやAI、5G、IoTなどの先端技術研究開発と応用を加速させており、技術面での統合を積極的に模索することで業界をリードするプラットフォームを構築しているという。
また、同行ではすでにブロックチェーンを利用した資金の行方を追跡できるプラットフォームを立ち上げており、広東省の広西紅十字会、珠海慈善連盟といった国内の公共慈善団体で導入されているようだ。