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東カリブ諸国の中央銀行が世界初のデジタル法定通貨発行へ

6日、東カリブ諸国が加盟する「東カリブ諸国機構」の中央銀行(ECCB)は、暗号資産技術を応用したデジタル法定通貨の発行に向け、1年間のテスト版を施行することを公表した。
中央銀行がブロックチェーン上で法定通貨を発行する通称「CBDC(中央発行のデジタル通貨)」はEUや日本など各国でも盛んに議論されているが、いまだ実現には至っていない。
東カリブ諸国機構は東カリブ海近辺の9ヶ国を統合する政府間組織(ECCU)の中央銀行で、同機関の中央銀行がCBDCのテストを開始。
実採用との運びとなれば、世界で初めてブロックチェーン上で法定通貨が発行されることになる。
今回、1年をかけて行うテストでは、東カリブ諸国における法定通貨「東カリブドル」をDXCD(デジタル東カリブ・ドル)はブロックチェーン上で発行するという。
DXCDは、東カリブ諸国機構全体の金融機関で配布され、スマートフォンアプリを使って、利用、活用できるとしている。
欧米と比べれば規模の小さいカリブ諸国だが、国家レベルの中央銀行が発行するデジタル通貨が機能すれば、現在、採用を検討している世界各国の参考モデルとなり注目が集まりそうだ。