月間暗号資産

前田真実果の“暗号資産投資はじめてみました!” Vol.71

前回は国内のNFT取引プラットフォーム「Adam byGMO」で、ウクライナ人道支援を目的としたチャリティNFTが販売されたことを取り上げました。
今もなお、ウクライナでは激しい戦闘が行われています。とくに、ロシアの国境に近いマリウポリは被害が大きく、街は壊滅的な被害に遭っていると報道されています。このようなチャリティNFTや寄付が、被害を受けているウクライナ市民の助けになることを願います。

さて収支の方ですが、先週は原油や金の価格が下落し、結果的に8,000円ほどのプラスとなりました。前回のコラムでも触れましたが、原油や金などの価格が下落するとリスク資産を選択する傾向になり、暗号資産価格が上昇するという流れの中で、私の収支もアップしました。
先述のとおり、まだウクライナとロシアをめぐる情勢は非常に不安定なものとなっています。市況はこういった地政学的リスクをはらむ中、今週はどのような結果になったでしょうか?

BitLendingに預け入れているビットコインを含め、約1万4,000円のプラスとなりました。この2週間の収支は約2万2,000円のプラスとなり、世界情勢が不安定な中でも良い結果が出ていると言っていいのではないでしょうか。

今週は、「FOMC」と呼ばれるアメリカの金融政策について話し合う委員会で、中央銀行にあたるFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長がさらなるインフレ抑制を示唆しました。
この文言だけを見れば、リスクを取ろうとする投資家が好む傾向が強まっている暗号資産(仮想通貨)の価格も下がりそうに思いますが、ビットコインは500万円台に復帰。イーサリアムも米ドルで見た際に大きな節目となる3,000ドル(約36万円)まで価格を戻しています。

要因としては、ロシアとウクライナとの間で停戦交渉が進みつつあることや、大きな投資ファンドが暗号資産(仮想通貨)の取引を検討していることなどが挙げられるようです。最近の流れを踏まえると、ウクライナ情勢の動向が大きいかもしれませんね。
新型コロナウイルスによる金融緩和がもたらしたインフレと、ウクライナ情勢が今後も金融市場を不安定にする可能性があります。それでも、暗号資産(仮想通貨)の価格は昨年記録した最高値まで徐々に回復の様相を呈している……気がしますので、引き続き注意しながら取引するかどうか考えていきたいですね。

女性の暗号資産業界進出を促進する動き

先日、世界的なプロテニスプレイヤーの大坂なおみ選手が、FTXという取引所のアンバサダーに就任しました。FTXは以前もメジャーリーグの大谷翔平選手をアンバサダーに起用していて、ほかにも有名なスポーツ選手とのコラボが多い取引所さんです。
今非常に勢いのある暗号資産(仮想通貨)取引所のようで、このコラムが更新された数日後には日本でのサービス展開も予定されているようです。著名な方々がこういったかたちで暗号資産(仮想通貨)業界に携わるというのは、暗号資産(仮想通貨)に対して親しみやすさを感じられ、安心感が広まるきっかけになるのではと思います。

大坂選手は自身のプレイや活動を通じて、人権問題や社会問題に取り組んでいることでも有名ですね。2020年には、アメリカで物議を醸した人種差別問題に抗議するために、黒人救命士の女性の名前がプリントされたマスクを着用したことでも話題となりました。
そんな大坂選手はFTXのアンバサダーに就任するにあたって、「女性の暗号資産(仮想通貨)業界進出」に言及したそうです。発表文では、「暗号資産業界に参加している女性はまだ少ない、という統計があります。他の金融市場と比べるとまだ不平等さが目立ちます」「暗号資産は男女共に誰もが参入でき、参加するにあたっての障壁を取り除く必要があります」と述べたのだとか。

暗号資産(仮想通貨)とジェンダーというのはあまり関連性として考えたことがありませんでしたが、たとえばSNSのハッシュタグとして「〇〇女子」というのをよく見かけます。「暗号資産女子」「仮想通貨女子」といったものも見かけたことがあります。暗号資産や金融カテゴリに限ったことではありませんが、これは女性の参加が珍しいことを意味しているのでしょうか。もう濫用されつくした言葉の使い方であるように思いますが……個人的には男性側、女性側双方ともにこういった言葉を使うことに違和感がします。

FTXという取引所は、貧富の格差に関係なく、誰もが金融に触れることができる「金融の民主化」をミッションとしているそうです。そう考えると、FTXと大坂選手の活動・考え方というのはコミットしているものと言えますね。今後、女性の暗号資産(仮想通貨)進出を促進していくために、大坂選手とFTXは長期にわたって協力していくとのこと。

私はこのコラムを通じて暗号資産(仮想通貨)の様々な特徴を学んできましたが、経済的に豊かでない国で暗号資産(仮想通貨)が広く使われているというのは大きな発見の一つです。法定通貨の不安定さや、高い送金手数料を避けるという理由がありました。法定通貨は国による管理という価値の担保がありますが、それを安心と捉えるのかどうかは、その国の経済力であったり、個人の考え方によって異なります。暗号資産(仮想通貨)は中央集権的な管理者がおらず、様々な世界情勢を背景に個々人の需要と供給によって価格が変動します。

大きなものから小さなものへ、人々はどこまでも広くあらゆるものと繋がることができると同時に、より小さな世界にフォーカスしていく傾向にあることを感じます。働き方、ライフスタイル––本当の意味で「個」に向かう時代に移り変わりつつあるのではないでしょうか。そのような社会の風潮に寄り添うものとして、暗号資産(仮想通貨)は適切な特徴を持っていると思います。単に投資という意味以上に暗号資産(仮想通貨)には新しい時代に合った価値があるのではないでしょうか。

 

今回は以上です。

次回の更新は4月ということで、新年度!
春といえば新卒入社する方や進学する方など、新たな環境に身を置く方々が多くいらっしゃるかと思います。私自身も新たな気持ちで暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーン、NFTなどに触れていければいいなと思います。

皆さん、心新たに何か始めたいことや楽しみにしていることはありますか?
よかったらコラム更新告知のツイートへのリプライなどで教えてくださいね。

次回更新時にはまた良い報告ができるように暗号資産(仮想通貨)取引もしっかりしていきたいなと思います!

Profile ◉前田 真実果(まえだ まみか)
京都府出身。
レースクイーンやモデルとして活躍し、雑誌・ラジオ等に多数出演。
Adobeソフトの使用に長けており、DTPエキスパートなどを保有する「DTPできる系レースクイーン」。
現在はスーパーGTに参戦するKONDO RACINGのレースクイーン「リアライズガールズ」のメンバーとしても活動中。

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