月間暗号資産

前田真実果の“暗号資産投資はじめてみました!” Vol.63

前回は、大規模な海底噴火で甚大な被害が出ていると見られるトンガへ、ビットコインを用いた寄付が始まったことをお伝えしました。
暗号資産(仮想通貨)なら素早く送金でき、今回のように銀行機能がストップしてしまうような時でも、ネット環境さえ復帰すれば受け取ることができます(詳細は前回の記事をご覧ください)。
投資だけでなく、暗号資産の特性そのものに価値を見出せる事例ではないかと思います。

徐々に被害の規模が伝わり始め、現地への物資支援や赤十字社を通じた義援金なども始まりました。まだ先の見えない状況ですが、被災された方が少しでも安心を得られるよう願います。

さて、私の収支はというと……もはや言わずもがな。厳しい相場は変わることがありませんでした……。

暗号資産(仮想通貨)市場は先週から今週にかけて大幅な下落を見せました。ビットコインが一時400万円を割り、イーサリアムも30万円を下回りました。400万円台で低く安定……と言えないこともありませんでしたが、それさえも崩されてしまったのです。
※若干日本円が残ってたりビットコインの保有数が先週と比べ少し変動しているのは、トンガへの寄付を行ったためです。

ここまで下落した背景には、何回か前のコラムでも触れたアメリカのFOMC(連邦公開市場委員会)と呼ばれる機関が、今後の金融対策の方向性を発表するということで警戒感が高まったことが挙げられるとのこと。また、最近ニュースで見かけるウクライナとロシアの軍事衝突への懸念も影響しているみたい。
こういった要因から株式市場は乱高下しているようで、それが暗号資産(仮想通貨)市場にも波及していると考えられています。

このコラムを書いている時点ではビットコインが430万円、イーサリアムが28万円ほどと、ビットコインは少しだけ価格を戻しましたが依然厳しい状態です。また、比較的最近購入したテゾスやチェーンリンクも例外なく価格を落としていますので、含み損を抱えてしまっています。

金融緩和政策を徐々に縮小させていくアメリカのテーパリング(こちらも少し前のコラムで触れましたね)が3月末までに終了するとのことで、それまでの間、ハイテク株や暗号資産(仮想通貨)市場の動向も不安定なものになると見られます。
底は打ったのか、まだ崖が現れるのか分かりませんが、今はひたすら耐え忍ぶしかなさそうです……。

YouTubeがついにNFT進出?

暗号資産(仮想通貨)の市況に期待できる要素がまったくない中、NFTに目を向けてみると楽しみなニュースがありましたよ!
毎日一度は使う? もう最近これしか見てないよという方もいるかもしれません。動画サービス大手YouTubeが、NFTに対応する可能性が浮上しました。

これはYouTubeのCEOが語ったようなのですが、まだ具体的な内容は分かっていません。それでも話題になっているのは、前振りか? と思わせる事例が出てきているからです。

日本のトップYouTuberであるヒカキンさんが最近アップした動画での場面。この動画はYouTubeから届いたプレゼントを開封するという内容なのですが、そのプレゼントというのは、ヒカキンさんのために制作された特別なNFT作品だったのです。このNFTはデジタルフォトフレームの中に保存されていて、電源を入れるとアート作品が映し出されました。気になった方はぜひ動画を見てみてくださいね。

ちなみに、YouTubeでは毎年トップクリエイターたちにギフトを贈っていて、ヒカキンさんのほかにも、江頭2:50さんが同様の動画をアップしているので、NFTが今年のギフトとして様々なYouTuberに贈られたと考えられます。
こういった動きを見ると、YouTubeがNFTに対して積極的な姿勢を見せていることが分かりますね。

大手SNSでNFTへの対応を検討しているのはYouTubeだけではありません。
Twitterに関しては、つい最近アイコンを自分が保有するNFTに設定できる機能を追加しました。この機能では今のところイーサリアムのブロックチェーンで作られたNFTのみ設定できるようです。これはNFTを入手する動機にもつながると思いますし、おもしろい試みですね。
また、FacebookやInstagramでもNFTをプロフィールで表示できる機能を検討しているとの報道がありました。

こういった動きはNFTが無視できない存在になったことを示していると同時に、今後さらに広く浸透していくものという展望があるからではないでしょうか。SNSとNFTは非常に親和性が高いと思いますし、YouTubeなどの大手が参入すればさらに認知も広がると思います。今後の広がりがさらに楽しみですね!

 

今回は以上です。
YouTube上でNFTを表示させたり、もしくは売買できるような時代がそんなに遠くない将来やってくるのではと思います。限定コンテンツが収録された動画がNFTになって売買される……など。ますますNFTが一般的になっていきそうですね。

肝心の暗号資産(仮想通貨)の方は大幅に下落したものの、なんとか徐々に価格を戻して持ち堪えているような状況です。
今回のYouTubeがNFTに参入するかもといったポジティブなニュースが増えれば暗号資産(仮想通貨)の価格も上向くと思いますし、そういったものに関係してくる銘柄への投資を増やして利益を上げていきたいです!

Profile ◉前田 真実果(まえだ まみか)
京都府出身。
レースクイーンやモデルとして活躍し、雑誌・ラジオ等に多数出演。
Adobeソフトの使用に長けており、DTPエキスパートなどを保有する「DTPできる系レースクイーン」。
現在はスーパーGTに参戦するKONDO RACINGのレースクイーン「リアライズガールズ」のメンバーとしても活動中。

SNS
ブログ:Mamika Maeda Note
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