月間暗号資産

前田真実果の“暗号資産投資はじめてみました!” Vol.46

前回は気になったNFTニュースをピックアップしました 。近頃NFT関連のニュースが本当に多く、とくにアート作品の高額落札が話題になったりしますね。前回触れたNFTもなかなかすごい価格を記録しています。気になった方はぜひ前回のコラムを読んでみてくださいね。

前田真実果の“暗号資産投資はじめてみました!” Vol.45

暗号資産(仮想通貨)収支の方ですが、前回は軟調な推移だったこともあり、なんとも言えない市況でした。その分、今週は期待したいところですが結果やいかに。さっそく見ていきましょう!

前回比で約1万円のマイナス……イヤーー(泣) ここまでの落ち方は久しぶりです……。

9月は弱気相場の傾向があると担当氏から聞いた話を前回も少し書きましたが、その影響で暗号資産(仮想通貨)価格が下落したのでしょうか。……いえ、どうやら要因は他にありそうなんです。というのも、中国の大手不動産会社である「中国恒大集団」が債務不履行問題に直面し、世界的にリスク回避の動きが強まっているのです!

債務不履行は別名「デフォルト」とも呼び、ざっくり言うと、契約によって生じた義務(債務)を実行できないこと。今回の場合だと「お金を期日までに支払う約束をしていたけど払えないかも……」というイメージ(ふつうにアカン)。

中国恒大は経営が悪化したことで多くの負債を抱えているそう。その額は日本円にして約33兆円にも上るのだとか! ひぇ〜! 一企業が抱える負債としては想像を超える額ですね……。

23日にもデフォルトの可能性がありましたが、なんとか支払いを行うということで、今週はひとまず難局を乗り越えたみたい。しかし、まだ社債の利払いスケジュールが相次いでいて、その額も非常に大きいため油断できません。火の車や……。一部ではあの「リーマンショックの再来」なんて囁かれているそうで、引き続きその動向に多くの注目が集まりそうです。

実は“暗号資産大国”の韓国!

先日、担当氏とやり取りをして初めて知ったのですが、日本の隣国、韓国は暗号資産(仮想通貨)に対して非常に前向きな国なんだそうです。個人的に韓国は大好きで何度も行ったことがあるのですが、デジタル決済が当たり前で、レジで小銭でもたもた……というのがない印象。暗号資産(仮想通貨)に友好的なのはなんとなく頷けます。レジで思い出しましたが、私が最後に行った2年ほど前の当時、コンビニでのレジ袋不使用も徹底されていて、買った後に焦ったことがありました(日本と同じで衣料品などは何も言わなくても入れてもらえました)。
2019年にアンケートを取った時点で、なんと国民の10人に1人が暗号資産(仮想通貨)取引をした経験があると答えたそう。2019年の時点で韓国の人口は5171万人とのことなので、単純計算すると517万人が暗号資産(仮想通貨)取引をしたことになります。

そんな韓国ですが、暗号資産(仮想通貨)業界に与える影響も大きいみたい。例を挙げるとすると、他の国の暗号資産(仮想通貨)取引所ではビットコインが500万円なのに韓国の取引所だと600万円を記録しているといった現象があるのだとか! プレミアム価格をつけるこの現象を暗号資産ワールドでは「キムチ・プレミアム」と呼ぶそうです。なんだか他の国にはない特別感がありますね〜。

しかし韓国は現在、暗号資産関連で大きな問題を抱えているそう。それというのが、9月24日に導入された新たなライセンス制度の導入による暗号資産取引所の大量閉鎖です。
報道によって開きはありますが、約40〜70ほどの暗号資産(仮想通貨)取引所が閉鎖せざるを得ない状況とのこと。また調べてみると、韓国では将来的に暗号資産(仮想通貨)で得た利益に対する課税を行う方針みたい。
こういった取り組みを行う背景としては、暗号資産(仮想通貨)関連犯罪の抑制が狙いとしてあるようです。市場の健全化を図る一貫としての規制強化ですね。

ちなみにキムチ・プレミアムという言葉を知ってから、「日本で起きたことが暗号資産市場全体に影響してる例って聞かないなぁ」と思いました。
中国の例もですし、先日のエルサルバドルでの暗号資産(仮想通貨)トピックも然り、一国の出来事が市場全体に影響しました。エルサルバドルの件は国が暗号資産(仮想通貨)を購入するという、世界的にも例がないことでしたので不思議ではないかもしれませんが、経済大国であるはずの日本の事象が影響しないというのも少し寂しい感じ……。

日本では取り扱い銘柄が少なく、海外マーケットへの流動性があまりないことから影響が少ないそう。そしてやはり、日本では暗号資産(仮想通貨)含め投資事に対してマイナスのイメージが強く、他国ほど浸透していないことも土台となる要因として挙げられると思います。暗号資産(仮想通貨)が決済方法として使われるなど、もう少し一般的に広まり、税金などの制度面でもメリットが出てくれば定着していくのではないかと思いますが、何かいいきっかけはないかなぁ。それこそこのコラムでも話題にしたツイキャスの投げ銭としてビットコインが使えるようになるかも! というようなこともプラスに働くのではないかと思います。

 

今回は以上です。
中国の不動産業者の債務不履行問題が世界経済にまで影響しそうな状況、韓国での暗号資産(仮想通貨)取引所大量閉鎖による暗号資産(仮想通貨)市場全体への影響と、隣国で大きなトピックがありました。

このコラムが掲載される頃には既報のことと思われますが、イギリスやアメリカなどでも今後の世界経済に大きく関わる発表があったりするようで、なんだか急にバタバタしてきましたよ……! 世界経済、株式市場の動向が暗号資産(仮想通貨)価格に直結するということは、この約1年暗号資産(仮想通貨)を運用していく中で常々実感してきました。ニュースをチェックして警戒しつつ価格の推移を見守っていきたいと思います。

来週にはまた暗号資産(仮想通貨)市場が元気になっていることを祈ります!

Profile ◉前田 真実果(まえだ まみか)
京都府出身。
レースクイーンやモデルとして活躍し、雑誌・ラジオ等に多数出演。
Adobeソフトの使用に長けており、DTPエキスパートなどを保有する「DTPできる系レースクイーン」。
現在はスーパーGTに参戦するKONDO RACINGのレースクイーン「リアライズガールズ」のメンバーとしても活動中。

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